
レイト60'sの狂騒も、70'sマカロニ・ウエスタンの歪曲も、80'sヒップホップの雑食的DIYも、90'sストリートが持つ悲しみと背中合わせのチャラさも、00'sトライブが抱える内向性も、すべての「面」は個人的な「点」の集積からその形を成しているはずだ。ひとつの街にいくつもの顔があるように。
テンガロンハットとローリング・ストーンズとTLCが交錯する点、すなわち池袋西口のカセットデッキから発火する、BLOW-UP。歴史へのリスペクトを忘れず、しかし同時代の機微を見逃すな。国とディケイドで括りたがる編集制度におさらば。作られた名詞を粉砕し、再び動詞に還すのだ。時代の中で態度を洗え。他人のトリミングに囚われるな。人為的な分断を再び切り裂け。最も個人的なことこそが、最も普遍的である。
NEJIによるブランド・DEAD KENNEDYS CLOTHINGが展開するのはNEJIの妄想を形にしたエレガントでエキセントリックでパーソナルなドレスアイテム群。いまこそ、激怒せよ。まさに我が身に向けて。







なんて。
僕にとっては普段使いの飲み屋街、人によっては00年代を代表するドラマ「IWGP」の街。=池袋駅西口を駆け抜けながら撮影したDEAD KENNEDYS CLOTHING 2024 Pre-Summer Collectionのイメージルックは、静と動を駆使したスピード感溢れる仕上がりになった。とはいえ、時代の流れもまた、おそるべきスピードである。もっとも、しがみつく必要なんて初めからないんだけど。


ソウルフルなロックシンガーって感じのModouくん、ラジカセ担いだなんちゃってウエスタンのヤス、チャラチャラした90’sオマージュの島ちゃん。用意したコーディネートが、みんなとても良く似合っている。池袋の街並みにも。そして、本作に登場する新型2Bジャケット・DK14<Activities (課外活動) >とベルトレスフレアトラウザーズ・DK07<Explosion Part2 (第二の爆発) >、2Bジャケット+ホットパンツの変態スーツ・DK08<The Sugar(砂糖)>は2024年5/24(金)・25(土)に高円寺・ROKUMEICAN前で開催されるマーケット「アンド・アイ・ラブ・ハー」内で発売予定。乞うご期待、でっす。Blow up your mind。














