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STORY

1868年にスコットランドで創業したキルト/タータンメーカー「KINLOCH ANDERSON」の日本国内シーズナルディレクターにNEJIが就任しました。フィリップ殿下やエリザベス女王が亡くなるまでは3つのロイヤルワラントを掲げていた名門中の名門です。1868年、日本で言えば明治元年。

既存のカジュアルラインに加え、よりエッセンシャルな要素満載の新設ドレスライン「KINLOCH ANDERSON 1868」を2024年秋冬にローンチいたします。2023年10月の就任以来、ふたつのコレクションの商品企画とディレクション、資料作成などを2024年2月上旬の展示会に向けて急ピッチで進めてきました。カジュアルアイテムとドレスウェア、古典と前衛、カントリーとシティ。ふたつのものを繋ぎ合わせるという意味ではNEJIという屋号の本懐ともいえるお仕事です。この展示会のために制作したイメージルックは1月末に都内某所のスタジオで、19ルック=合計33カットを撮り下ろした力作です。下の写真は2月6日からの展示会でローンチする「KINLOCH ANDERSON 1868 / Autumn&Winetr 2024」の広告。ルックとは別カットで、フォトグラファーの慶ちゃんがオールドレンズのLeicaを使って撮ってくれました。とてもいい雰囲気です。本場スコットランドの本質を存分に盛り込んだコレクションにご期待ください。


ウィリアム・アンダーソンと2人の息子はスコットランドの首都・エジンバラでオーダーメイドの仕立て屋を経営していました。1868年に設立された<Kinloch Anderson(キンロック アンダーソン)>の歴史はスコットランドが誇るキルト/タータン文化の歴史でもあります。1903年、エドワード7世のために初めてタータンを王室に納めて以来、<Kinloch Anderson>は120年以上もの長きにわたり英国王室御用達のためにタータンやテーラードのキルト、スカートを作り続けています。長い歴史の中でヨーロッパ諸国の王室からも多くの称賛を受けてきた英国の誉れ。<Kinloch Anderson>の最も本質的な部分は一軒の仕立て屋であり、一介のキルト職人でもあるのです。<Kinloch Anderson 1868>は同社の本質に強くフォーカスしたコレクションです。スコットランドの豊かな自然の中で育まれた色彩感覚や美意識。そして、今日では世界中で忘れ去られつつある「ドレスアップするという行為」そのものが示すもの。本格的なテーラードアイテムやキルト、シェットランドウール。そして、本物のタータン。

本国・スコットランド製のテキスタイルやニットウェア、アクセサリーを贅沢に盛り込んだコレクションライン<Kinloch Anderson 1868>からは長い歴史の中で、同社が繰り返し自らに課してきた「伝統と革新」を存分に感じて頂けることでしょう。


Satoshi Tsuruta

NEJI Organizer鶴田 啓

1978年生まれ。熊本県出身。10歳の頃に初めて買ったLevi'sをきっかけにしてファッションに興味を持ち始める。1996年、大学進学を機に上京するも、法学部政治学科という専攻に興味を持てず、アルバイトをしながら洋服を買い漁る日々を過ごす。20歳の時に某セレクトショップでアルバイトを始め、洋服屋になることを本格的に決意。2000年、大学卒業後にビームス入社。2004年、原宿・インターナショナルギャラリー ビームスへ異動。アシスタントショップマネージャーとして店舗運営にまつわる全てのことに従事しながら、商品企画、バイイングの一部補佐、VMD、イベント企画、オフィシャルサイトのブログ執筆などを16年間にわたり手がける。2021年、22年間勤めたビームスを退社。2023年フリーランスとして独立、企画室「NEJI」の主宰として執筆や商品企画、スタイリング/ディレクション、コピーライティングなど多岐にわたる活動を続けている。同年、自身によるブランド「DEAD KENNEDYS CLOTHING」を始動。また、クラウドファンディングで展開するファッションプロジェクト「27」ではコンセプトブックのライティングを担当し、森山大道やサラ・ムーンら世界的アーティストの作品にテキストを加えている。