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STORY

最近の、ボクの深夜の流行。


youtube番組を主催しているボクが言うのも何なんですが、最近音声情報番組の虜なんです。ちょっと前から噂にはなってましたよね?盛り上がってるかは定かではありませんがクラブハウスでしたっけ?まぁあれなんかも同じ気持ちかも知れません。音声情報番組って何だよ!?となりますよね? はい、昔はラジオと言いましたし、今ではyoutube内に身を置きながら主力の武器は音だけの音声コンテンツ、みたいなイメージです。昭和の頃だったら情報を得るには基本的にテレビやラジオのタイムテーブルにに身を任せる〜でしたよね?それが今では欲しい情報を自分のタイミングで取りに行くyoutubeの時代へ変化した訳です。毎晩就寝前の1時間は人工知能がテキトーに引っ張ってくる『あなたへのオススメ』パトロールに使ってしまうんですよねー。そして最近ある異変に気づいたんです。何だか頭の中で『想像したい欲求、空想したい欲求』がメラメラしているんです。半端な画面、大した情報性のない動く絵なんかより『朗読』といった様な声とまとめ構成力で30分間を魅了する様な番組、そんなのばっかり探しているんです。深夜だから人肌が恋しくて〜とか、人との繋がりが〜みたいなことでは全くなく、完全にその逆で音声情報を元に今まで自分が体験した風景や見た映画、テレビ番組などの記憶がコラージュされて不思議な浮遊感と共に見えない景色を見てみたい・・・そんなあくまでパーソナルな孤独な欲求とでも申しましょうか。ボクが10歳くらいだった頃、元小学校の教師だったおばあちゃんが言ってましたっけ。『学、テレビはダメ。本を読みなさい。漫画もだめ。大切なのは頭の中で空想する事なのよ。文章から景色を想像するの。その力があれば生み出せる人になれるのよ。』なるほど。読書家の方はこの空想の沼に文字情報だけで飛び込めて渦にのまれながら快楽物質が分泌されるんでしょうね。ただ、ボクはダメでした。いまだに600字以上の活字が読めないんです。55歳になっても治る気配はありません。そんな私的な事情もあってyoutubeの空想朗読番組にハマっているのかも知れません。ちなみに最近オススメの音声系youtube番組はこの2つ。

『アバタロー』・・・人生に効く古今東西の名著をゆるーく解説がコンセプトだそうです。とにかく難解書物を約20分足らずでまとめ上げ、理解させ、興味を持たせる話術、能力は神がかっております。友人に勧めると皆どハマりする、出版業界から見てもとんでもない逸材な方です。
https://www.youtube.com/channel/UCduDJ6s3mMchYMy2HvqalxQ

『NHKラジオ深夜便』の向田邦子作品の朗読・・・このラジオ深夜便のなんともアナログで静寂した世界観が昔から好きで布団をかぶって聞いていた記憶があります。オールナイトニッポンの後、このストイックな声や音を聞くと空想の扉がガバッと静かに開きます・・・。是非!!
https://www.youtube.com/watch?v=B-1mLoTwOsc
Manabu Kobayashi

Slowgun & Co President小林 学

1966年湘南・鵠沼生まれ。県立鎌倉高校卒業後、文化服装学院アパレルデザイン科入学。3年間ファッションの基礎を学ぶ。88年、卒業と同時にフランスへ遊学。パリとニースで古着と骨董、最新モードの試着に明け暮れる。今思えばこの91年までの3年間の体験がその後の人生を決定づけた。気の向くままに自分を知る人もほぼいない環境の中で趣味の世界に没頭できた事は大きかった。帰国後、南仏カルカッソンヌに本社のあるデニム、カジュアルウェアメーカーの企画として5年間活動。ヨーロッパでは日本製デニムの評価が高く、このジャンルであれば世界と互角に戦える事を痛感した。そこでデザイナーの職を辞して岡山の最新鋭の設備を持つデニム工場に就職。そこで3年間リアルな物作りを学ぶ。ここで古着全般の造詣に工場目線がプラスされた。岡山時代の後半は営業となって幾多のブランドのデニム企画生産に携わった。中でも97年ジルサンダーからの依頼でデニムを作り高い評価を得た。そして98年、満を持して自己のブランド「Slowgun & Co(スロウガン) / http://slowgun.jp 」をスタート。代官山の6畳4畳半のアパートから始まった。懐かしくて新しいを基本コンセプトに映画、音楽等のサブカルチャーとファッションをミックスした着心地の良いカジュアルウェアを提案し続け、現在は恵比寿に事務所を兼ね備えた直営店White*Slowgunがある。趣味は旅と食と買い物。