*本日、上野の東京都美術館に行って参りました。『ゴッホ・響き合う魂へレーネとフィンセント』こちらの観賞でございました。世界にはゴッホをメインに扱う美術館が2つありまして、1つは言わずと知れたアムステルダムのゴッホ美術館、そしてアムスから南へ50キロ、エーデにございますクレラーミュラー美術館がそのもう1つ。実は自宅の隣に以前ご主人がオランダ人のご家族が住んでおり、ベルギー&オランダ旅行に行くことを告げるとこの2つのゴッホは是非〜!と勧められておりました。その時は時間の都合でアムスのゴッホのみとなりましたが、今日、その時のクレラーミュラーのゴッホコレクションを上野で観ることができた訳です。内容はと言うとさすがに親族のもとに相続されたアムスのゴッホ美術館のドリームチームオールスターズに比べれは習作やテイク違い的なアイテムも多いのですが、個人コレクターの収蔵物と思えば凄まじい内容でそれも安定のゴッホ中心とくればもちろん大満足でございました。
*ゴッホには生前に売れた絵はたった1枚という伝説があります。なのでゴッホ没後数年が経ちその才能、先見性を真っ先に見抜いたオランダ実業家の妻ヘレン・クレラー・ミュラーは積極的にゴッホ作品を収集に入ります。その凄まじい速度の収集の噂からか年々ゴッホの市場価値はうなぎ上りとなり現在に至ることとなります。この夫妻の収集活動がのちの世界的なゴッホ認知のきっかけとなったのです。
*実はボクは美術館鑑賞があまり得意ではありません。行くと極度の疲労でなんとなく体力とメンタルがやられてしまう感触があるのです。しかしながら最近は楽しみがございまして、いわゆるヘッドフォン解説、ソレです。昔は美術教科書の朗読程度の固い内容でしたが最近では有名声優が画家本人になりきって解説するなどエンタメ度が急上昇してるんです。アムスゴッホ美術館に行かれることがあれば是非お試し&確認してみてください。日本語のによるエンタメ解説は引き込まれずにはいられない最高のショーアップ&本物のゴッホ作品の津波に巻き込まれるダブルパンチです。理解度、感動、満たされ度と、何をとっても最高レベルの完成度でございます。建物自体の造形も美しく美術館の未来、展示の未来を予見したアプローチとなっております。
*最近ハマっているYOUTUBE動画チャンネルで『山田五郎の大人の教養講座』がございまして、西洋美術の解説なんですがこれがまたワイドショー的と申しましょうか、正確な歴史、宗教認識の上に立ちながらそれを生み出した作者たる人間の喜怒哀楽がらエゴ、憂鬱に至までワイドショー的な切り口で解説、そして作品、作家をさらに深く理解できる様構成された番組なんです。
この情報ソースを持って美術館に行くと並のヘッドフォン解説がなまっちょろく感じてしまいます。学校では教えてくれないことが如何に人間的かを教えてくれる美術動画チャンネルなのです。これが行き渡ってしまうと、美術館側のキュレーターもシナリオ書きの難易度がゲキ上がりになると思います。今後の美術鑑賞の作法が大きく変わりそうですね・・・・。。
1966年湘南・鵠沼生まれ。県立鎌倉高校卒業後、文化服装学院アパレルデザイン科入学。3年間ファッションの基礎を学ぶ。88年、卒業と同時にフランスへ遊学。パリとニースで古着と骨董、最新モードの試着に明け暮れる。今思えばこの91年までの3年間の体験がその後の人生を決定づけた。気の向くままに自分を知る人もほぼいない環境の中で趣味の世界に没頭できた事は大きかった。帰国後、南仏カルカッソンヌに本社のあるデニム、カジュアルウェアメーカーの企画として5年間活動。ヨーロッパでは日本製デニムの評価が高く、このジャンルであれば世界と互角に戦える事を痛感した。そこでデザイナーの職を辞して岡山の最新鋭の設備を持つデニム工場に就職。そこで3年間リアルな物作りを学ぶ。ここで古着全般の造詣に工場目線がプラスされた。岡山時代の後半は営業となって幾多のブランドのデニム企画生産に携わった。中でも97年ジルサンダーからの依頼でデニムを作り高い評価を得た。そして98年、満を持して自己のブランド「Slowgun & Co(スロウガン) / http://slowgun.jp 」をスタート。代官山の6畳4畳半のアパートから始まった。懐かしくて新しいを基本コンセプトに映画、音楽等のサブカルチャーとファッションをミックスした着心地の良いカジュアルウェアを提案し続け、現在は恵比寿に事務所を兼ね備えた直営店White*Slowgunがある。趣味は旅と食と買い物。
「オーダーしたからこそ馴染んだ」と思えたもの、そんなモノが男にはある。AMVERが選んだオーダー品はどんなものなのか。
買ったけれど着ない服、いまとなっては着ない服、袖を通すことができない服……。1900年初頭にフランスで作られたリネンシャツ、Trout manのシャンブレーシャツ、貴重なポパイのTシャツなど、AMVARたちの「着られない服」。
90年代のゴムバンド Swatch、織り糸に水を弾く機能を持たせたエピックナイロンのシリーズ、ウィリス&ガイガーのブッシュポプリン製サファリジャケット……AMVARたちの雨の日のスタイル
80年代リバイバルのアルマーニのスーツ、春の曇天にはぴったりな“グレージュ”、そしてデニム。AMVERたちが手にした春のセットアップ。