ベロとアッパーをゴムでつなぎ留めた極めてシンプルな構造のスリップオンスニーカー。アメリカのデザイナー、ジョン・バルベイトスのリミテッドエディションとして販売されたのが、最初の紐無しコンバースだったと思う。紐が無いので、脱ぎ履きが楽。紐が無くても程よいフィット感。この脱ぎ履きとフィット感という相互関係が重要で内蔵されたゴムのテンションと強度に関しては試作品でのテストと数回のアップデイトが重ねられたのでは?と想像する。
このスニーカーの着用回数が増えるのは春から初夏、特にコットンスーツやシアサッカースーツにポロシャツといったスポーティーなスタイルに相性が良いように思う。但しこのスニーカーには、アンクルソックスは似合わない。素足にスニーカーなんて衛生的に如何なものか?と言われそうだが、匂いが気になる場合は潔く洗濯する事をお勧めしたい。
アメリカのスポーツシューズとして生まれたスニーカー、タウンユースとしてより合理的に無駄をなくしたスタイルにアメリカらしさを感じている。
写真はお気に入りの一足。ボロボロなので買いなおしたいがこの生成りのアッパーにレッドとネイビーラインの再発売を待っている。
「オーダーしたからこそ馴染んだ」と思えたもの、そんなモノが男にはある。AMVERが選んだオーダー品はどんなものなのか。
買ったけれど着ない服、いまとなっては着ない服、袖を通すことができない服……。1900年初頭にフランスで作られたリネンシャツ、Trout manのシャンブレーシャツ、貴重なポパイのTシャツなど、AMVARたちの「着られない服」。
90年代のゴムバンド Swatch、織り糸に水を弾く機能を持たせたエピックナイロンのシリーズ、ウィリス&ガイガーのブッシュポプリン製サファリジャケット……AMVARたちの雨の日のスタイル
80年代リバイバルのアルマーニのスーツ、春の曇天にはぴったりな“グレージュ”、そしてデニム。AMVERたちが手にした春のセットアップ。