今から20年以上前に、海外ショッピングが大好きな業界の先輩とニューヨークに行った時の話です。(確か1995年だったかな??) JFK に着くと真っ先にホテルにチェックイン、そして向かった先がラルフローレンのホームコレクションの館だったんです。ちょうど冬のセール真っ只中な頃で大賑わいの店内。ココで先輩からレクチャーが入ります。『小林くんも古陶器とか皿とかのワレモノなんか買いまくるよね?じゃあバスタオルをまず買いなさい!』要するに帰国時、スーツケース内の緩衝材代わりにバスタオルを使うから買っとけってことなんです。なるほど、確かに。そしてボクは案内された売り場の棚を見て声を失いました。余りに美しい色、柄の数々。いわゆるの「 POLO COUNTRY 」にあったようなインディアン・ラグ柄だったり、全くピコ太郎を感じないオシャレなヒョウ柄だったり、とにかく日本では見たこともないオシャレジャガードバスタオルの洪水だったんです。それも爆安のビッグウェイブ!確かほぼ20ドル位だった記憶があります。その時調子に乗って6本位買いました。当時、バスタオルって日本では無印のような無難な無地で茶を濁すのが精一杯。実家に行けば、ご贈答のバーバリーみたいなことになり、正直重きを置いておりませんでした。さほど選べなかったと言うべきかな。これ以来、必ずセール時期にはラルフローレンのバスタオルを4から5本買い揃えるのが習慣となりました。そうそう、フランス人の元同僚の南仏の自宅にお邪魔した時も、アメリカ古着のコレクターだった彼のほぼプール付きのサンタフェ状態の家のバスタオルは全てラルフローレンのラグ柄でした。ペンドルトンにもありますが、ラルフローレンの色合いはハートにキュンキュン来ますよね。大判のものがあった時など買いだめして、車の後部座席に置いとくと子供は喜びましたっけ。ホントに絵になるタオルでした。ただ年々、柄がイマイチになってしまってトドメには明らかにセール用に作っている感が半端なくなり、最後は毎年同じ柄が棚を埋め尽くすような状況になってしまいました。ボクらのような色柄ジャンキーには、リアルな売れ残りの方がテンション上がったりするんですよね。作り手側がやる気の出しすぎで滑ったやつなんて大好物です。とはいえ、いい柄があれば未だに買い足しているラルフローレンのバスタオル。このジャガードタオルの世界では独壇場なんだよなー。代わりがないんだよなー。ラグ柄だけじゃなくレジメン柄とかも可愛いんだよなー。
REVIEW
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