僕もすぐに真似しようと思ったが、せっかく背中がバッチリ露出するのだから、無地のキュプラじゃちょっと物足りない。今こそバブル紳士の御用達アイテムと言われた、エルメスのベストの出番ではないか、と・・・!
ご覧のとおりウールパンツなんかを合わせたら相当にエグく、60代までは決して手出しできないと思わされるシロモノだが、ジャンプスーツやミリタリーパンツ、ヴィンテージデニムのようにラフなアイテムと合わせると、ちょうどいい塩梅に中和されるようだ。バックスタイルのエグ味とは裏腹に表側は黒の別珍素材であり、ぱっと見はコンサバな点も素晴らしい。本日はハバーサックのジャンプスーツにベレー帽を合わせ、パリの「ザズー」を気取ってみた。
このエルメスのベスト、アルマーニの80'sジャケットと同じく「おしゃれのエアースポット」なのか、今のところ古着市場ではかなり安値で流通しているので、ぜひ一度チェックしていただきたい。街で背中に感じる視線は、なかなかクセになるはずだ。すでに中毒患者になりつつある僕は、もしかしたら1年後、総柄のシルクシャツを着ているかもしれない・・・。
「オーダーしたからこそ馴染んだ」と思えたもの、そんなモノが男にはある。AMVERが選んだオーダー品はどんなものなのか。
買ったけれど着ない服、いまとなっては着ない服、袖を通すことができない服……。1900年初頭にフランスで作られたリネンシャツ、Trout manのシャンブレーシャツ、貴重なポパイのTシャツなど、AMVARたちの「着られない服」。
90年代のゴムバンド Swatch、織り糸に水を弾く機能を持たせたエピックナイロンのシリーズ、ウィリス&ガイガーのブッシュポプリン製サファリジャケット……AMVARたちの雨の日のスタイル
80年代リバイバルのアルマーニのスーツ、春の曇天にはぴったりな“グレージュ”、そしてデニム。AMVERたちが手にした春のセットアップ。