12年ぶりに車を買い替えました。娘が1歳の時に買った白ちゃんがなかなかの健康優良児でオイルとゴム製品にしかお金がかかりませんでした。しかし、その反動で大津波のような修理のビックウェーブが来る気配を感じ、ついに買い換えを決心した訳です。本当は憧れてたんですけどね、40年浮気もせずに乗ってます的なエンスーな絵ヅラに。この大波を越えるかどうかは価値観ってやつでした。白ちゃんは400馬力のお馬鹿さんだったので、まとめて交換パーツ＆エンジンオーバーホールなんぞが来るとフィアット500の新車が買える位の破壊力とディラーから言われ、心が折れた次第です。娘も中学生となり、ほぼ自力で動ける様になり、ボクの車に関する考え方が変わりました。湘南から世田谷に引っ越して1日100km通勤の義務からも開放され、車選びにも「ねばならない！」の数がぐっと減りました。そこで自分の気持ちに忠実に生きていこうと決めたのです。おばあちゃんは言いました「マナブ、迷ったらキツイ方の道を選びなさい。それがあなたの血や肉となるのよ・・。」と。おばあちゃん、分かりました。カーライフにとって最も厳しい道を選ぶよ。ただただ気持ちをアゲるだけの為の車、この1点のみでボクはイバラの道を歩みます。便利さとか収納力とか居住性とか燃費とか汚れにくいとか乗り降り楽ちんとか駐車し易いですよ！とか倹約主婦のブログにありそうなタグをチョイスの選択肢から全て取っ払うよ。では、ボクの理想にマッチする天井知らずにアガるディテールとは・・・まずは小さな車格に大きなエンジン、300馬力超え、車体色は汚れの目立つ真っ黒、シートは濡れたデニムの色が移るレザーホワイト、そしてロクに荷物の乗らない4シーターオープン。もう無駄の塊のようなコンセプトっすね。そして関東近県400km走ってようやく見つけました、最強個体！ボクの理想をほぼ完璧にクリアした車体とは・・・BMW335iカブリオレ。これです。直列6気筒3リッターツインターボE93エンジンの2007Y第一世代です。改造ベースにもこの第一世代シルキーシックスが良いらしく、5.5リッタースーパーチャージャーの白ちゃんと比べてもフケ上がりは変わりません。約半分の排気量なのにね。約4秒ちょいで収納される3分割ハードトップはキッズ向け映画「トランスフォーマー」並みのメタモルフォーゼっぷりです。このモビルアーマーな動きを見てテンションの上がらぬ人はいないでしょう。乗り味に関してはまた別の機会に。じゃあ何で汚れの目立つ黒、汚れの取れない白にしたのかって？   そんなのシャネラーの性に決まってるじゃない！ナゼここでオネエなのか？ますますくだらなさが増していく俺の「間違いだらけのクルマ選び」・・・。