ラルフローレンのこのギンガムチェックは二年前、百貨店にて妻にプレゼントしてもらったもの。いわゆる “二重ガーゼ” のシャツで、内側の生地がさらに細かいチェックになっており、袖をロールアップした時にちょっと可愛らしい感じになる。これが普通のコットンシャツだとしたら自分にはなんだか照れくさいんだけれど、ガーゼ特有のふわりとした柔らかい表情なら自然な雰囲気だ。この素材感と赤いチェックはまさに “春色” だと思う。
そうそう、“春色”という言葉で思い出すのは、やはり『赤いスイートピー』。冒頭の「春色の汽車に乗って~」という一節だけで夢見心地な乙女の心象が見えてくるから “言葉のマジック” である。「春色の汽車」なんて、現実的に考えると何それ?って感じなんだけどね。「煙草の匂いのシャツ」も、今となっては好んで寄り添ってくれる女性は中々いないでしょう。禁煙中である僕のこのシャツから、爽やかな春の香りがするといいのだけれど。
春色メンズファッションアイテムラルフローレンのガーゼシャツ、そして聖子。
REVIEW

手元で馴染んだオーダー品
「オーダーしたからこそ馴染んだ」と思えたもの、そんなモノが男にはある。AMVERが選んだオーダー品はどんなものなのか。
Read More
着られない服
買ったけれど着ない服、いまとなっては着ない服、袖を通すことができない服……。1900年初頭にフランスで作られたリネンシャツ、Trout manのシャンブレーシャツ、貴重なポパイのTシャツなど、AMVARたちの「着られない服」。
Read More
雨の日のスタイル
90年代のゴムバンド Swatch、織り糸に水を弾く機能を持たせたエピックナイロンのシリーズ、ウィリス&ガイガーのブッシュポプリン製サファリジャケット……AMVARたちの雨の日のスタイル
Read More
春のセットアップ
80年代リバイバルのアルマーニのスーツ、春の曇天にはぴったりな“グレージュ”、そしてデニム。AMVERたちが手にした春のセットアップ。
Read More









