「あんまりこだわりすぎるとヘタに見えますよ」なんて言われつつも、職業柄どうにもこだわってしまうのが、カメラストラップ。本当はクラシックなレザーストラップがほしいのだけれど、正直言って世の中にはいいモノがほとんどありません。パテック フィリップの「カラトラバ」が時計ベルトを選ぶように、ライカのカメラだってストラップを選ぶわけで、本来ならエルメス級のヤツが望ましい。1万円程度で釣り合うモノを買えるはずはないんです。今度エルメスから出たら女房を質に入れてでも購入するところですが、今現在世の中に納得いくモノがないわけですから、仕方ない。時計におけるNATOストラップ的存在で、逃げますかね?
そんな発想で「ライカM」とともに購入したのが、この「ヨセミテカメラストラップ」。AMVAR仲間のフォトグラファー、伊崎真一さんがつくったこのカメラストラップは、クライミングロープにカウハイドのパーツを組み合わせたもの。頑丈だし、カラフルでお洒落だし、手になじむし、首からぶら下げても結んでハンドストラップにしてもいいし・・・と、欠点が存在しない傑作なのです。機能面でいったら、レザーより断然こちらに軍配があがるでしょうね。カメラ界から見るとそこそこ高い1万円程度の価格も、ファッション界隈で生きている私から見ればむしろリーズナブル!
実はこの「ヨセミテカメラストラップ」、昨冬のピッティウォモにも出展し、世界デビューを果たしています。僕もこのストラップをつけていたら、ピッティでいろんな人に声かけられたなあ。
いつかエルメス級のカメラストラップをビスポークしようと目論んでいますが、それまではこれがあれば十分かな?
AMVAR が選ぶ、「1万円以下で買える」ちょうどいい Amvai Item - 2016年12月カメラ界のNATOストラップ
REVIEW

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