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装いを格上げする筆記具トランポリンで跳ねてるような書き心地を体感『Montblanc #14』

ある書籍がきっかけでビンテージの筆記用具に呪われ始めたころ、池袋に在ったビンテージ筆記具の専門店へ足繁く通ったのが地獄のはじまりだった。現在は池袋から銀座へ移転され営業されている。僕が欲しいMontblanc万年筆が高価過ぎて手も足も出せず、ただただ眺めてみたり試し書きをする程度だったが、高嶺の花に段々とその熱も冷めていたそんなある日、お店の店主から「山下さん、コレ入荷したんだけど、値段も安いし、いま買っといた方がいいよ。」と勧められた。口数が少ない店主が薦めるので、根が素直な僕は迷わず購入をしたその万年筆が今回ご紹介する2桁シリーズの#14というモデル。1960年から1969年まで製造をされていたので、なんとなく僕と同世代ということになる。この#14は、ずっと欲しかった(今でも欲しい)モデルと比べると何だかシンプル過ぎて正直なところあまり好みではなかったのだが、使っているうちに筆圧が異常に強い僕でもスラスラと文字が書けペン先が開かない、インクが途切れない、フワフワとトランポリンの上で跳ねているような快適な書き心地である。店主は買わない小僧の試し書きから癖を読みとり、僕にベストな1本を薦めてくれたのだと思い大切にしている逸品。
#14のデザインをアルブレヒト・グラーフ・ゲルツが手掛けたという人もいるが、果たして本当なんだろか?
Montblancに詳しい人にぜひご教示頂きたいです。

SALUTE LIFE!