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鼓舞するリラックスアイテム読み返すことにより、リセットできる玉稿

男に生まれてきたからにはリラックスアイテムといえば、酒と煙草以外はなんも無いだろ~。以上。と言いたいところですが、もう両方を止めて随分と時間が経つのでそれは嘘になる。今回は僕にとって聖書または般若心経のような心の拠り所の意味を持つ玉稿のご紹介です。あるセレクトショップのバイヤーを通して、いま僕の手元にある開高健の原稿用紙。のコピー。これは日本を代表するイラストレーターが、玉稿に登場する文豪のイラストを描かれた時のもの。図々しくそのイラストのコピーも下さいとお願いしたところ、「捜したけど見当たりません・・・。」と返答を頂いた。某雑誌で見開き2頁を飾ったこの400字に満たない文章を定期的に読み返している。興味がない人が読むと一体誰のことを書いているのか見当もつかない文言である。反対に文豪と開高健の事を少しだけ知っていれば読み終えた頃には全身鳥肌が立つコピー。イラストレーターの先生は「確か、新聞広告と新刊案内の仕事でイラストをオレが担当して、開高さんがコピーを書いたんだね・・・。」何と贅沢な。後半の開高節がハンパなく大好きだ。『・・・時代遅れでも季節はずれでもない。汗まみれの体をアルプスの川のように冷たいシャワーにうたせるようなものでる。心のシャワーである。耳と、眼と、指で読むことである。』読解力が無い僕は何が何だか分からないが、展示会前や服のディテール、色、サイズなど取り決め事で八方塞がりになると、この玉稿を読むようにしている。果たしてリラックしているのだろうか?間違いなくいえることは、開高健はその文豪の紹介を名を使わずして表現し、僕はその文豪のありとあらゆる情報を駆使しあの手この手を使い、服で表現しようと日々のたうち回っているということ。当たり前だけどこの迫力に比べれば自分の軽さの度が過ぎて読み返す度に、苦笑いしてしまいます(テヘペロ)

SALUTE LIFE!