そんな私がこの夏、はきまくったのがこのサルエルパンツ。ふわりとした薄手のコットン生地に、7タック!というバブル期の田村正和も真っ青のユルさ加減。ウエスト周りはステッチをガシガシにかけて補強するなど、ディテールもなかなか凝ってます。実はこれが自分にとってはじめてのサルエルパンツだったのですが、こんなにも通気性がよくて、快適なものだとは知りませんでした。ちょっとチャラめの業界人御用達アイテムというイメージがあったのですが、偏見でしたね。
さて、そんなサルエルパンツを私がどこで買ったかといいますと・・・実は昨年の冬に旅行で行ったモロッコ・マラケシュにて! 地元民御用達テーラーで、1000円程度で手に入れたものなんです。あのときは純粋な興味のみで買ったのですが、まさかこんなに活躍するとは思わなかったな〜。
このパンツにマーガレットハウエルのリネンシャツやパテックフィリップのカラトラバを合わせて、足元はスリッパがわりにトルコで買ったとんがりシューズを合わせるのが、最近のスタジオお籠りスタイル。我ながら異次元ミックス!
いま一番の夢は再びモロッコの地に、今度はファッション撮影で訪れること。その時はグレーのフランネル生地を持っていって、このパンツを現地で仕立ててもらおうと思っています。
「オーダーしたからこそ馴染んだ」と思えたもの、そんなモノが男にはある。AMVERが選んだオーダー品はどんなものなのか。
買ったけれど着ない服、いまとなっては着ない服、袖を通すことができない服……。1900年初頭にフランスで作られたリネンシャツ、Trout manのシャンブレーシャツ、貴重なポパイのTシャツなど、AMVARたちの「着られない服」。
90年代のゴムバンド Swatch、織り糸に水を弾く機能を持たせたエピックナイロンのシリーズ、ウィリス&ガイガーのブッシュポプリン製サファリジャケット……AMVARたちの雨の日のスタイル
80年代リバイバルのアルマーニのスーツ、春の曇天にはぴったりな“グレージュ”、そしてデニム。AMVERたちが手にした春のセットアップ。