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読書で過ごす、ゆったりとした贅沢な時間のために。雑誌黄金時代よ再び!

雑誌で特集のテーマがきまったら、まず走るのは神保町の書店街。そのテーマにまつわる資料・・・雑誌やら書籍を買い漁ってから臨みます。たとえば、きたる10月6日発売のメンズプレシャスは「英国特集」。さしあたって私が手に入れたのは、①ロンドンにある古着屋さん THE VINTAGE SHOWROOM が製作した写真集『 VINTAGE MENSWEAR 』 ②『メンズクラブ』の1968年11月号の「カントリールック」特集 ③『流行通信』の1987年10月号「女王陛下のメンズ・スペシャル」 ④別冊男子専科第2号(1974年6月発売) ってところです。たまに写真集も買うのですが、なかでも多いのは雑誌ですね。最近は AMVAR 仲間の中武さんのお店「マグニフ」で買うことがほとんどです。
最近の書籍や雑誌って、エディトリアルの技術は進化して痒いところに手が届くつくりなのですが、それゆえ小さくまとまっている気がしてなりません。逆に1970〜90年代半ばくらいまでの雑誌って、まったくもって読者に不親切なのですが、自由な発想とほとばしる主観が実に刺激的かつドリーミー。とても着られないような服でも、モノクロ写真でも、粒子が荒くても、唐突にポエムが挿入されていても、面白いんだからいいじゃねえか、というノリなんです。1980年代半ば頃の BRUTUS のファッション特大号『 STYLE BOOK 』なんて、ル ウォモ ヴォーグなんてぶっちぎって、現代から見ても世界一格好いいと思います。普通に編集ページでアルド・ファライあたりが写真を撮っていますからね!
(余談ですがかつて私の先輩エディターが80年代に某雑誌でアルド・ファライと仕事をしたことがあるそうで、撮影はウン百万円の現金取っ払いだったとか・・・!)
私の名誉にかけてパクリネタを探しているつもりは毛頭ありませんが(笑)、正直いって私もあんなところとか、こんなところとか、かなり影響を受けちゃっていることは、否定しようもない事実でございます。山下はどのへんをネタにしてんだ?と興味がある奇特な方は・・・古本屋でお探しください!!