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読書で過ごす、ゆったりとした贅沢な時間のために。本を読むならこんな場所。

読書アイテムと聞いて本来なら「しおり」や「椅子」などが該当するグッズだとは思いますが、今回は読書環境について書かせていただきます、というかこんな所で読みふけりながら寝落ちしたいという憧れです。まず純和テイストな温泉旅館から。その場合、写真左の様な畳の間から地続きで窓辺だけ板の間になっていてそこに2脚ある椅子のスペース、ココです。名前はあるのかと調べてみると広縁と呼ぶらしいですね。ここが夢の読書ポイントその1です。自分で入れる備え付けの緑茶、ウェルカム温泉饅頭、ローテーブルにはそのうち読もうと買いだめていた数冊の本。窓の外には美しい落葉樹が幾重にも重なって生い茂り、その緑の葉で濾過された自然光が読書灯だ。無粋なエアコンはつけないでおく。遠くで鳴いているミンミン蝉。本の世界から我に帰ると聞こえて来るあの鳴き声。自然の読書灯が緑からオレンジになるまでの数時間この広縁の椅子は時空を超え、世界を飛び回る魔法の乗り物となるのです。はい、この段階で寝落ち確定、お疲れ様でした。
そして次、夢の読書ポイントその2 南の島のプールサイド天蓋付きベッドで読後寝落ち・・・。1ヶ月弱のヴァカンスを強制的に取らされるフランス人の時間の使い方を観察していると、こんなプールサイドのベッドでサングラスの柄を噛みながらペーパーバックを読む姿をしばしば目撃します。元上司もそうでしたし。かっこいいんだよなーこのサマが。『時間がありすぎてしかたなく俺はここにいるんだぜ感』を醸せないとこのオーラは絶対に出ません。我々日本人の慌ただしすぎる4泊6日の弾丸ツアーではこのアンニュイ読書までは辿り着けない領域なんですよね。そしていずれこんな俺でも子育てからも仕事からも解放される時が来ます。もし、南海の孤島で天蓋付きのベッドを見かけたらそっとカーテンを開けてみて下さい。そこには目を閉じたまま気持ちよく読書をする俺がいるはずですから。