ざっと列挙しましょう。私が今世界で一番格好いいと思っているロンドンの名門テーラーを母体とする洋品店「アンダーソン&シェパード ハバダッシャリー」にて、イカット模様のストール&チーフ2枚、そしてストローハットにフェルトハット。こちらはディレクターが女性ゆえ、英国的ながらいかつくはない、ちょっとセンシティブな色使いのアイテムが特徴です。
お次はフィレンツェに渡りまして、行きつけにしているテーラー「リベラーノ&リベラーノ」でつくった、リネンスーツのピックアップです。ここの少々ドロップしたショルダーラインが気に入って、すでに4着目。偶然通りがかったヴィンテージショップで出合った、古着のムートンジャケットを解体してつくったというミニショルダーも衝動買い。これはチャーミングな日本人女性の作品なのですが、なんと100ユーロというお買い得価格! さらにイタリアにある「サルヴァトーレ・フェラガモ」では、1950〜60年代のアーカイブモデルを復刻した〝クリエーション〟という限定ラインも扱っているので、そちらのスエードプレーントウも入手せねばなりません。フェラガモというと恰幅のよいナイスミドルが履く華奢なマッケイ靴、というイメージが強いかと思いますが、こんな格好いいモデルもあるんですよ! おっと出発の前には、先日Amvaiでもアップしたリネンチーフとソックスの補充も忘れずに。
さて、パンパンになったスーツケースを引きずりながら向かうはミラノ。ここではいつも買い物はしないのですが、フィレンツェで諦めていたもう1足のフェラガモの靴が、やっぱりどうしても欲しくなって・・・。かつてアンディ・ウォーホールが履いていたという、ペンキ跡までも再現したプレーントウを買ってしまった始末。
ちなみに出発前には、大事なライカを持ち運ぶためのケースとして「グローブ・トロッター」のミニショルダーをも調達していたので、もはや予算オーバーどころの話ではありません。
帰国した現在カードの明細を見ては吐き気に襲われていますが、どれもこれも日本じゃ手に入らないものばかりなので、仕方ないんですよ・・・なんて言い訳ができちゃうから、海外出張は危険なのです。
「オーダーしたからこそ馴染んだ」と思えたもの、そんなモノが男にはある。AMVERが選んだオーダー品はどんなものなのか。
買ったけれど着ない服、いまとなっては着ない服、袖を通すことができない服……。1900年初頭にフランスで作られたリネンシャツ、Trout manのシャンブレーシャツ、貴重なポパイのTシャツなど、AMVARたちの「着られない服」。
90年代のゴムバンド Swatch、織り糸に水を弾く機能を持たせたエピックナイロンのシリーズ、ウィリス&ガイガーのブッシュポプリン製サファリジャケット……AMVARたちの雨の日のスタイル
80年代リバイバルのアルマーニのスーツ、春の曇天にはぴったりな“グレージュ”、そしてデニム。AMVERたちが手にした春のセットアップ。