今でもたまにガラスケースの中を覗いてはレザーストラップをクロコに替えて、、、、、などと妄想を繰り返している。
写真は英国の時計メーカーが自動車の計器として30年代~50年代に生産したといわれる8days clock 。レバーの上下で時刻合わせとゼンマイ巻きをセット出来る。ダイヤルがゼンマイ巻きになっており数回ゼンマイを巻くと動きだす。チッチッチッっと時を刻む素敵な音とは裏腹に時刻の正確さは無い。常に数分早く動いている。
ロンドン出張時にアンティークマーケットでひとめぼれ、同行していただいたリストウォッチマニアの先輩の一言二言のコメントを確認して購入した。裏には A.M の刻印。ムーブメントはジャガールクルトかもという説明を受けたがそれは誤解だった事がわかった(笑)。
正確な時刻を確認する為だけなら時計は必要ない。時計に必要なのは過去から未来を繋ぐストーリー、誤解も楽しい。
「オーダーしたからこそ馴染んだ」と思えたもの、そんなモノが男にはある。AMVERが選んだオーダー品はどんなものなのか。
買ったけれど着ない服、いまとなっては着ない服、袖を通すことができない服……。1900年初頭にフランスで作られたリネンシャツ、Trout manのシャンブレーシャツ、貴重なポパイのTシャツなど、AMVARたちの「着られない服」。
90年代のゴムバンド Swatch、織り糸に水を弾く機能を持たせたエピックナイロンのシリーズ、ウィリス&ガイガーのブッシュポプリン製サファリジャケット……AMVARたちの雨の日のスタイル
80年代リバイバルのアルマーニのスーツ、春の曇天にはぴったりな“グレージュ”、そしてデニム。AMVERたちが手にした春のセットアップ。