写真は、三代秀石・作『黒被万華様切立盃 』(くろぎせまんげようきったてはい)と言う名の盃。覗き込むとまるで万華鏡のような細工がある。ただでさえ酒を飲むと酔いがまわる。更に飲み、調子にのって飲み続けると自分の周りが万華鏡のようにぐるぐる回り始める。そんな僕がこの盃で飲むと、さてどうなるのか?
二つ返事で請け負ったユニフォームはつい先日完成し納品を終えた。とても気に入っていただけた様子で僕も大満足な約1年がかりの仕事だった。数回の打ち合わせもとても有意義な時間だったが、素材調達に苦戦した。氏のリクエストに見合う上質なリネン・・・。上質なリネンを探すのは簡単だが、作業時に着る機能性と耐久性に加え個展などで着る時の華やかさも兼ね備えたリネンが求められている。時間をかけて丁寧にその筋の生地屋を探しまわった。同じ生地屋へ何度も行き、また別の生地屋へ何度も行った。一日中ぐるぐると生地屋巡りをする日も何度もあった。秋から始まるイベントを全て終え、今年の年末は『黒被万華様切立盃 』で旨い酒を飲みながら今年の反省会をすると決めている。肴は昆布巻、なると、だて巻で。ぐるぐると。
SALUTE LIFE
*画像は堀口氏のHPより拝借。本人の許可を得て使用しております。
「オーダーしたからこそ馴染んだ」と思えたもの、そんなモノが男にはある。AMVERが選んだオーダー品はどんなものなのか。
買ったけれど着ない服、いまとなっては着ない服、袖を通すことができない服……。1900年初頭にフランスで作られたリネンシャツ、Trout manのシャンブレーシャツ、貴重なポパイのTシャツなど、AMVARたちの「着られない服」。
90年代のゴムバンド Swatch、織り糸に水を弾く機能を持たせたエピックナイロンのシリーズ、ウィリス&ガイガーのブッシュポプリン製サファリジャケット……AMVARたちの雨の日のスタイル
80年代リバイバルのアルマーニのスーツ、春の曇天にはぴったりな“グレージュ”、そしてデニム。AMVERたちが手にした春のセットアップ。