秋冬の朝走朝歩の楽しみは落ち葉拾い。紅葉した葉が付いたままの枝が落ちているとついつい拾ってしまう。もちろん葉の付き方のバランス、色のグラデーション加減など見ながらピックアップしているので何気に楽しい。朝走朝歩コースの上野公園は春夏であれば桜や新緑、秋冬であればちょっとした紅葉を楽しめる。もともとは武蔵野台地から連なる上野山(標高20mほど)らしく、都心にいながら自然が近いのもうなずける。
以前枯らしてしまった蔓草(アイビー?)に拾ってきた葉を枝ごとくくりつけると、枯らしてしまった罪悪感は払拭され、ちょっとだけ素敵感に包まれるという可笑しなスペースが出来上がった。照明をつけると葉脈が透けて見えて、それはそれで良い感じ。
秋冬が終わり春。種類によって枯葉は丸まり表面の色は見え隠れ。それまで枯葉の裏側の色をまじまじと見ることはなかったけれど、こんな色のコントラストも良いもんだ。
なーんてね。
「オーダーしたからこそ馴染んだ」と思えたもの、そんなモノが男にはある。AMVERが選んだオーダー品はどんなものなのか。
買ったけれど着ない服、いまとなっては着ない服、袖を通すことができない服……。1900年初頭にフランスで作られたリネンシャツ、Trout manのシャンブレーシャツ、貴重なポパイのTシャツなど、AMVARたちの「着られない服」。
90年代のゴムバンド Swatch、織り糸に水を弾く機能を持たせたエピックナイロンのシリーズ、ウィリス&ガイガーのブッシュポプリン製サファリジャケット……AMVARたちの雨の日のスタイル
80年代リバイバルのアルマーニのスーツ、春の曇天にはぴったりな“グレージュ”、そしてデニム。AMVERたちが手にした春のセットアップ。