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”ハマる”スイーツベルギーワッフル後悔記。

人間とは不思議なもので、あえてダメと分かっているのにハマりに行く、そんなことってありますよね?何を確認したいのか?そんなに試練が欲しいのか?ボクにもそんな衝動がたまーにあります。例えば写真のこちら、コテコテのベルギーワッフルin ブリュッセルでございます。名物に旨い物無し、だなんて心ない一言が聞こえてきそうな凄まじいビジュアルですよね。当然、本場につき、店を選べばエクスタシーなお味の一品に辿り着けるはずです。しかし、ここは、かの有名なグランプラスに程近い小便小僧通り、ほぼ連日原宿・竹下通り状態。このような来客総一見さんな状況の中で、お客様の側にたったお味の追求などあるのでしょうか?興味アリですよね?悪いクセがでてきたところで、ここはひとまず身を投ずることにいたしましょう・・・。
そういえば、かつてヨーロッパでこんな体験が・・。グルメ王国イタリアでの思い出です。初めて訪れた街はローマで25歳の時でした。パリ乗り換えのエアインター機が遅れローマに着いたのは夜9時を回る勢い。古着カルチャーの希薄なイタリアでしたので、ローマ滞在の目的はジェラートと生クリーム添えのチョコレートケーキの名店訪問でした。イタリア初ディナーを満喫すべく、街中に繰り出したものの、どこも閉店間際で(曜日の関係か?)唯一ありつけたのが大きな広場に面したピザリアだったのでした。されどイタリア、高まる期待とともにピザ焼き上がりを待つ事少々。ただ店内の調理の香りに一筋のイヤな予感。サーブされたピザは7インチシングルレコードサイズのコンパクトな1皿。そうだ、ここはローマだ。ピザ生地は薄めにしてクリスピーが基本とtokioで学んでいたにわか知識で納得をしパクリ。ウーン、テンションだださがり、配慮の無い冷凍ビザのレンジでチンなお味だったんです。帰国後、イタ通だった当時の社長にこの無念を報告すると、「旨いもの9、不味いもの1の国イタリアで1を引き当てるとは流石レアものハンターのコバさんだね。」とお言葉を頂きました。遠回りいたしましたが、景勝地、イレギュラーな時間でもオープン、誇張ディスプレイ・・これが揃って旨い物なんてある訳無いんです・・・・。こんな授業料まで払って生きて来たボクが今、正に同じ過ちを繰り返そうとしております。
ハイ、結論です。ワッフルは蕎麦とおなじで3たてが肝要、挽きたて、打ちたて、茹でたてとコレですね。せめて焼きたてさえキープ出来れば大事故は防げるんですが、あー、ダメだ。典型的な観光地店舗にありがちな8割焼いてストック、オーダー後温め直し&2割焼いてフィニッシュパターンですね、コレ。パリの売れてないクレープスタンドもこれと同じです。さらにこのクリーム。イタリアのパンナ、ドイツのムースとも違う不思議なメレンゲ感・・・。やはり日本人には外サクッ、中しっとりで焼きたて、コレに高脂肪系バニラアイスに香り高きベルギーチョコレートソース、&季節の生フルーツ。こんな組み合わせがイメージなので、観光地には、特に小便小僧クンには荷が重かったかなーな当然の結末でした。それにしても並んで焼きたてにありつく様なベルギーワッフル店は見かけなかったなー。事前調査不足っす。