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面白さで選ぶアウターAUBERGEからの リバーシブルコート、その名も『Duplex』

遂にこちらも入荷いたしました!AUBERGEからのリバーシブルコート、その名も『Duplex』と言います。大抵、リバーシブルコートってどちらかがメイン素材でどちらかは当たり障りの無い裏地系の化繊なんて仕様が多いですよね。とりあえずひっくり返ればいいや的な・・・。しかし、我がAUBERGEは気合いが違います。まずはコットンサイド・・・こちらは日本製バーバリーが製造されていた時に一手に引き受けていたコート生地専門機屋さんの傑作ツイル地を使用。安心感の塊の様な打ち込み本数で、織り密度だけで水を弾きます。そして反対面のウールサイド・・・我々デザイナーは、新しく生地を開発する際、通称「マス見本」と言う織り見本を作ります。服地とは縦糸と緯糸の掛け合わせで予想だにしない配色や柄が出現したりするので、ある程度柄を決めたら数種類の違う色の糸を打ってみるんです。想定外の良色が出現したりするからです。そしてこの部分がイケテル!とか、ここは捨て難い・・なんて悩んで最終の配色を決定します。でも、実はこの悩んでる過程のマス見本自体がとんでもなく素敵だったりすることがあるんです。無意識をデザインの中に組み込む感覚とでも言いましょうか。それがマス見本なんですよねー。今回のコート地は、英国羊毛を使いつつ、伝統柄のグレンチェックの中に大きなペンを切ったマス柄をデザインいたしました。この生地デザイナーさんとはもう10年を越えるお取り組みで、かつてローリングストーンズの生地を作って頂いたチームです。いかがでしょうか?これぞ両A面!
そうそう、この『Duplex』という名前の由来ですが、実際に英アクアスキュータム社に於いて60年代に存在した両A面ラグランスリーブコートがありまして、こちらを今のシルエットに刷新いたしました。パリで部屋探しすると、この『Duplex』がしばしば登場します。内階段付き2層部屋の意味だったり、単純にロフト付きの部屋だったり・・・。正に1階がお仕事でも、2階は週末カジュアルな2階建てコートのご紹介でした・・・。