シルクのストールというとなんとなくしゃらくさい感じもするが、エルメスの「ディップダイ」シリーズなら話は別である。その名の通り製品染めが施されているので、発色が鮮やかすぎず、ヴィンテージテイストなのだ。季節を選ばずどんな装いにも合うので、僕は価格には目をつぶり、こいつの90㎝角の中判サイズをハードに使い込んでいる。ファッションとしてのおしゃれさはさることながら、飛行機やバイクに乗る時には三角巾の要領でマスク代わりにすると、とても心地よい。昨年モロッコの砂漠を旅した時はターバンがわりに使ってみたのだが、現地のベルベル族が被っているコットン製の本物のターバンよりも、ずっと快適だった。まあエルメスのシルクツイルはほかと較べると断然ヘビーウェイトだから、こういった使い方ができるのだが。
あまりに使い込んでいるからおそらく汗や皮脂や鼻水が染み込みまくってすごいことになっていると思われるが、見た目にはまったく汚れが目立っていない点も嬉しい限り(その分、加齢臭は半端じゃないが)。いわゆるブランドものが苦手な人にこそ、使ってもらいたい男の1枚である。
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