では、ここからどうして我が家にこんなストーブがあるのか?のお話です。生まれ育った湘南から都内に越して来たのが今から9年前。鵠沼の暮らしもボチボチ気に入ったんですが、諸事情から住み替えを決意。まぁ運命&タイミングというかなんというか・・・。家族会議の結果いずれ鵠沼に戻ってくるなら東京の暮らしを究極の仮住まいとなぞらえ、あり得ない状況に身を置こう!楽しんじゃいましょう!と言う事にしたんです。そこでイッキに浮上したのが『東京でログハウスに住む』コレでした。ご存知の方も多いと思いますが代官山の旧山手通りにはログハウスの住宅展示場があり、敷地内は異次元空間なんです。体験内覧の時なんか、当時幼稚園年長の娘のテンションは軽くK点越え、軽井沢の林間学校 EVERY DAY も悪くないなー、なんて楽しいイメージばかり膨らみました。価格も要するにプレハブ小屋が丸太で出来ている位の感覚なので、サイズさえ欲を出さなければ実は2度聞きするレベルなんです。強いて難があるとすれば、収納がすこぶる弱いかなーっと事くらい。とりあえず、ディズニーの7人の小人が住んでいそうなビジュアルの棟を前提に計画を進めました。そして、ディテール決定の手前まで来て、なんと全ての夢は砕け去りました・・・。東京都の消防法条例の分厚ーい壁に、ログハウスは太刀打ち出来なかったんです。いわゆるもらい火防止の観点から境界線から通常より余計に距離を置け、とか日照権からとんがった屋根はアカン!などなど。素朴な丸太小屋は郊外や大自然の中にこそふさわしいって訳です。結局、厳しい条件をクリアして23区内に建てようとすると、キャンピングカーサイズの家しか望めない事が確定してしまいました。広ーい土地が手当出来れば良いんでしょうけど、そんなのムリムリ。ハナから仮住まい構想なので、とにかく話をコンパクトにまとめたかったんです。とは言え、一度火がついてしまったログハウス暮らしへの夢、ここはひとまずディテールだけ生かそう!そんな流れから薪ストーブと北欧の難燃木材外壁を使ったおうちで決着と相なりました・・・。
薪ストーブから出てくる暖かさって独特で、なんだかボヨーンと丸ーい感じでボクにとってはα波出まくり。六感で味わう温もりとでも申しましょうか。薪をくべるのもアナログレコードをひっくり返すのに近い感覚で、この手間はなかなか男的には楽しい作業なんです。それって今のボクらの服作りにも通じる所がありますねー。そして気が付けば、あと1回分で買いだめていた薪がおわりそうな気配。追加するにももはや終盤戦なので悩ましい限り。でも恒例の焼きマシュマロ、今シーズン中にもう少し食べたいなー。
「オーダーしたからこそ馴染んだ」と思えたもの、そんなモノが男にはある。AMVERが選んだオーダー品はどんなものなのか。
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90年代のゴムバンド Swatch、織り糸に水を弾く機能を持たせたエピックナイロンのシリーズ、ウィリス&ガイガーのブッシュポプリン製サファリジャケット……AMVARたちの雨の日のスタイル
80年代リバイバルのアルマーニのスーツ、春の曇天にはぴったりな“グレージュ”、そしてデニム。AMVERたちが手にした春のセットアップ。