『JOCKS snd NERDS』Richard Martin, Harold Koda :Rizzoli New York よりじゃあ、なんでそこまでしてアクセサリーとしての眼鏡が必要なの?と言われたら、やっぱりナードスタイルへの漠然とした憧れがあるわけで。イメージ的には『フリークス学園(Freaks and Geeks)』のHarris Trinskyとか、その辺り。『グーニーズ』のJonathan Ke Quanもいい感じ。劇中で眼鏡はかけてないけどね、と思って画像検索してみたら、やっぱり大人になって眼鏡かけてた、現在のJonathan君。
牛乳瓶の底みたいにピカピカも反射するクリアフレームの眼鏡は70'sナードなスタイルに。
写真はA.D.S.R.のもの。妙に発色のよいジャカードニットや白いハイネックのレトロムードを伊達眼鏡が加速させている。
ちょいスクールテイストの着こなしにも眼鏡が必要。耳にかけない日もグラスホルダーを使って首からぶら下げ、文系度20%増。眼鏡以外に同じ効果があるアクセサリー(?)は「胸ポケットにボールペンを複数差す」など(冒頭の写真参照)。腰に電卓、はさすがにマネできない。90年代に宅八郎が衝撃のテレビデビューを果たして以来、すっかりお茶の間でも馴染みのある(?)存在になった「NERDS」=「オタク」という存在。Marc JacobsもKim JonesもファッションがなければただのPunkオタクだったわけで。しかし、このオタクが持つ「一点突破力」というか、苦し紛れに振り回した猫パンチがクリティカルヒットになるような、そんな感じに憧れてコンタクト着用の上から伊達眼鏡をかける僕は眼鏡道の風上にもオタクの風下にも、どっちにもおけない「所詮ただのファッション野郎」という悲しみを胸に抱いて、今日も生きている。













