Drybakのフィッシングジャケット。袖が長いのではなく、着丈が短い。ここ2~3年、ハイファッションでも「激ショート丈」なトップスがチョイチョイ出てきており、デザイナーズブランドではもはや乳首下(?)のバランスすらも、まれに。一方で、ユーティリティとしてのショート丈には勿論意味があり、例えばフィッシングアイテムだと胸元まである防水サロペットを履いて川に浸かるから、上着は短い。BarbourのSpeyなんかが代表的なところだ。つまりボンタンと短ランの関係も然り、ボトムの股上が深いから、トップスが短いのだ。だとすれば、どういうことかというと…。

実際に釣りに行くわけではないので、ショート丈のトップスにローライズのパンツを合わせてヘソを出して着こなすのがファッション的な正解ということになる。いや、なんでだよ。ならねーよ(笑)。
そもそも、妻の実家は親も酒飲み。この親にしてこの娘あり、という感じだから町田を訪ねるときは相当の酒量を覚悟して行くことになる。正月などは目の前に3種類のグラスが並べられ、それぞれは「ビール」「ワイン」「日本酒」で満たされており、どのグラスを空にしてもその都度、中身を注がれるという「わんこそばmeetsチャンポン」な飲み方になるので、それを5時間ほど繰り返したあと町田駅前に着くころには、そこそこの出来上がり。だから、「ここはいっちょ、ヘソでも出しますか!」という妙な了見になってしまうのも仕方がないのだ。
元々僕は服を買うのにそれほど慎重なタイプではない。着こなしは買ってから考える。予定調和が嫌いなので、勢いで買った変な服を自分で後始末するために自然と身に付いたのが「アンバランスを楽しむ」という超絶前向きな思考。言い直すならば「ぁぁ、なんかちょっと変なバランスになっちゃったけどあんまり見たことないし面白いから、ぃんじゃね?」という大雑把さでもある。そう簡単には正しさの奴隷になりたくない。














