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STORY

パリ・アンヴァリッドの軍事博物館で5時間

パリ・2日目はアリーグルの朝市を軽く流した後、アンヴァリッドにある Musee de L'Armee パリ軍事博物館に行って参りました。目的は昨年よりスタジャン・オーダー会の時にご提案させて頂いておりますヴィンテージ釦の年代判定基準のため、オリジナル古着に取り付けてある状態の釦達を画像に収める事なのです。
予想通り、18世紀〜の軍服コーナーでテンションMAXなのはボク1人。ですが最高のコンディションの連発に言葉を失いました。なにせミシンが発明、実用化される前なので全て手縫いな訳デス。そんな物が数百体年代別にボクを待っててくれていたなんて。感動です。そんな本物オーラを気付けば5時間浴びておりました。
世界にボクのようなメタルヴィンテージ釦マニアが何人いるか分かりませんが、オフィシャルの博物館図録も釦のアップはないのでこのコンパクトフラッシュに収めた800枚は最高の資料となるはずです。
もう1つテンションが上がったコーナーがありまして、「レジスタンスの歴史」ココです。
いわゆる有名な反体制な英雄の私物、服などの展示で007の超本気版みたいなイメージ。
やっぱり本物のオーラって目がクラクラします。映画衣装ではありません。本人着用写真の横に本物があるんです。
そして最後にお約束、ナポレオンのお墓参りにて全5時間のガチ撮影が終了いたしました。最高の資料を手に入れました・・・・。
今日はマドレーヌ裏手のブロカントの後、所蔵9万点の服飾博物館、地獄に広い装飾博物館で歴代名作服の接近撮影に挑みます。では・・・・。

Manabu Kobayashi

Slowgun & Co President小林 学

1966年湘南・鵠沼生まれ。県立鎌倉高校卒業後、文化服装学院アパレルデザイン科入学。3年間ファッションの基礎を学ぶ。88年、卒業と同時にフランスへ遊学。パリとニースで古着と骨董、最新モードの試着に明け暮れる。今思えばこの91年までの3年間の体験がその後の人生を決定づけた。気の向くままに自分を知る人もほぼいない環境の中で趣味の世界に没頭できた事は大きかった。帰国後、南仏カルカッソンヌに本社のあるデニム、カジュアルウェアメーカーの企画として5年間活動。ヨーロッパでは日本製デニムの評価が高く、このジャンルであれば世界と互角に戦える事を痛感した。そこでデザイナーの職を辞して岡山の最新鋭の設備を持つデニム工場に就職。そこで3年間リアルな物作りを学ぶ。ここで古着全般の造詣に工場目線がプラスされた。岡山時代の後半は営業となって幾多のブランドのデニム企画生産に携わった。中でも97年ジルサンダーからの依頼でデニムを作り高い評価を得た。そして98年、満を持して自己のブランド「Slowgun & Co(スロウガン) / http://slowgun.jp 」をスタート。代官山の6畳4畳半のアパートから始まった。懐かしくて新しいを基本コンセプトに映画、音楽等のサブカルチャーとファッションをミックスした着心地の良いカジュアルウェアを提案し続け、現在は恵比寿に事務所を兼ね備えた直営店White*Slowgunがある。趣味は旅と食と買い物。