これは数ヶ月前、某SNSに僕が投稿したもの。酔っ払って書いてる可能性が高いが、いま読み直してみても内容は「まぁ、そうだね」って感じなので、ここに転載してみた。で、この日僕が履いた「12年前の厚底靴」というのがコチラ。

ドイツ人シューズデザイナー、カテリーナ・カシュラ女史によるブランド、KASHURAのもの。2004年ごろから数年間、当店で取り扱っていたこのブランドはスタッフ以外にはあまり売れなかったけど、僕は写真の黒以外に白×黒のコンビも買ってよく履いていた。

厚底以外に、この靴のもうひとつのポイントは「爪先が尖っている」こと。ポインテッドトゥの靴は2019年の傾向でも確実にキテる感じがする。靴業界の重鎮、ウィリーの秋山氏(KASHURAを日本にディストリビュートしていたのも同氏)と半年前に話した時も「フレアパンツが出てきてるし、そろそろポインテッドトゥが本格的に復権しないんですかね?」「いや、そうなんだよ。メゾン系では既に出てきてるし。そう思って少し前からF.lli Giacomettiで地道にやってるんだけど、もうチョイ先かなぁ…」という感じだった。日本では1990年代後半の誤解されたクラシコブームの残骸として根強くサラリーマンの足元を飾っている「反り返るほどノーズが長いトンガリ靴」。ファッション的にリバイバルするにはまだちょっとだけ早い「今」こそ履こう!トンガリ靴。