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STORY

小粋で小襟なセルジュ・ゲンズブールシャツ入荷。

この秋スタートの新ブランド『AUBERGE』より、最初の入荷アイテムのご報告です。それは、小さな襟がポイントのベルギーリネンシャツ「Serge Linen」で、7月の第1週目に代官山着となります。こちらは、4月の行ったデビュー展示会でも、高評価をいただいたシャツです。
現在発売中の雑誌「LEON」8月号巻頭でも、このシャツをご紹介頂いております。
イタリアン・カジュアルの世界でもちょっとゆったり目のサイジングがジワジワ進行中の模様ですね。そのあたりの気分とこのシャツ「Serge」の着用フィーリングがリンクしたのだと思います。小さな襟に大きな特徴を持たせているので、ここで全体像の写真を1枚・・・。
こちらのサンプルはサイズ40(S寸相当)でバストが約120センチ近くございます。数値だけ見るとだいぶ大きく感じますが、ゆとり系デザイン服の世界では、ようやくボックスシルエットと認識される位のサイズかもしれません。実はこのゆったりバストと小襟のコントラストもなんとも80年代調で雰囲気があるんです。もう1つ、今回の使用素材もなかなかのシロモノで最高級ランクのベルギーリネンを表と裏から両面起毛をかけ、ネルシャツの様な肌さわりに仕上げました。コットンとリネンの大きな違いとは、着用時のシワや波打ちにあります。17世紀ヨーロッパの肖像画に描かれた貴族達の袖周りってゆったり膨らんでいるとおもいませんか?細かなシワというより大きな波が打ち付けているような・・・。そうなんです、ヨーロッパでは綿よりリネンのほうがはるかに歴史が古く
この様に貴族たちは上質のリネンシャツを身に着けておりました。
このゆったりとしたリネンの生地の動きには歴史があるんですね。裾をタックインしたときなど綿との違いが覿面に出ます。冬なのに起毛リネン。このヨーロッパ感覚を是非お楽しみください!!




Manabu Kobayashi

Slowgun & Co President小林 学

1966年湘南・鵠沼生まれ。県立鎌倉高校卒業後、文化服装学院アパレルデザイン科入学。3年間ファッションの基礎を学ぶ。88年、卒業と同時にフランスへ遊学。パリとニースで古着と骨董、最新モードの試着に明け暮れる。今思えばこの91年までの3年間の体験がその後の人生を決定づけた。気の向くままに自分を知る人もほぼいない環境の中で趣味の世界に没頭できた事は大きかった。帰国後、南仏カルカッソンヌに本社のあるデニム、カジュアルウェアメーカーの企画として5年間活動。ヨーロッパでは日本製デニムの評価が高く、このジャンルであれば世界と互角に戦える事を痛感した。そこでデザイナーの職を辞して岡山の最新鋭の設備を持つデニム工場に就職。そこで3年間リアルな物作りを学ぶ。ここで古着全般の造詣に工場目線がプラスされた。岡山時代の後半は営業となって幾多のブランドのデニム企画生産に携わった。中でも97年ジルサンダーからの依頼でデニムを作り高い評価を得た。そして98年、満を持して自己のブランド「Slowgun & Co(スロウガン) / http://slowgun.jp 」をスタート。代官山の6畳4畳半のアパートから始まった。懐かしくて新しいを基本コンセプトに映画、音楽等のサブカルチャーとファッションをミックスした着心地の良いカジュアルウェアを提案し続け、現在は恵比寿に事務所を兼ね備えた直営店White*Slowgunがある。趣味は旅と食と買い物。