実はこの元スタッフとの会話は2000年ちょい過ぎ頃の思い出なんです。故にあれから20年弱が経ち、ボクの中で久しぶりに忘れかけていたフリースブームが訪れたんです。いっときフリースって、ファストファッションの代名詞になって完全に機能を持った道具服になりましたよね。なのでだいぶ永きに渡り、わざわざ着る気がしなかったんです。しかしそれから十余年、巡ってきましたよ、フリースのビッグウェイブが!!ってことで実家倉庫にある90年代後半の懐かしいベスト等を着てみと・・・!全然ダメでした。社会的に正しすぎるんです、フォルムが。当時のマイサイズはSでした。パタゴニアのSは日本のMとLの中間くらいのサイズ感なので、ジャスト寸で着るとファッションではなくエキップメント(装備服)に見えてしまい、環八から外へ出ない人間が着ることとの整合性がつかないんです。 モチロン26歳の奴の話も頭の片隅に残ってますし・・・。

そこで仕切り直してルールを決めて古着屋さんで探しまくったんです。そのルールとは、(1)88年〜94年の間に製造されていること。これはパタ通の間で語られている神話で、この時期のデザイナーがなかなかの切れ者で人気の神カラーリングはほぼこの時期に集中しているとのこと。(2)購入サイズはXL限定。パタゴニアのXLはなかなかの巨大サイズでヴェトモン心を満たすにあまりあるモード感を醸せるんです。(3)寒さ対策としてのグリセードモデルをチョイス。表はレトロパイルXで裏に薄手のナイロンを張ったリバーシブルのタイプはグリセードと呼ばれており、北風が吹いてもOKな着心地なんです。いゃー、調子にのって3着立て続けに買っちゃいました。コンディションが良い普通サイズなら4〜5万なんて値が付くこのジャンル、XLは盲点で3着ともアンダー1万円で入手しました。確かにこのカラー、常識的には出せない圧倒的な美しさがあります。この雪無しネームのグリーンとブルーの中間色とかネイビー×ミントの縁パイピングが真っ赤とかね・・・。コーディネイト的にはボトムはセルフカスタムの501テーパード仕様&腰に BIGMAC のボロボロネルシャツをまいてオレゴン魂スタイルがお気に入りです。

















