
今、メンズファッションが大変な事になっている。服のサイズが極端に2極化しているのだ。
メンノン的な20歳代はゆったりめ。パリ、ロンドンの too good や VETEMENTS などのエッジなブランドに至っては更に巨大な XXXL ロードを突き進んでいる。反対に30代中頃以上となると鍛えた身体に美しく寄り添うカジュアルがメインで健康、スポーツ、ライフスタイルからの流れで、程よくジャストサイズ。潮風カジュアルや伊 pitti 系はまさにこのゾーンで大人の良識といったところ。
しかしここにきて東京のひたすら早い連中がアルマーニ古着ハンティングを始めているともっぱらのウワサだ。ビッグサイズムーヴメントの新基軸として88、89、90年3年間製造のアルマーニが熱いのだ。確かにジェンダーレスにちょっと飽きて来た今、この3年間にデザインされたアルマーニは最高のネクストであろう。絶妙なカラーのテキスタイル、繊維の柔らかさが機縁のオチ感、そしてこれぞメンズな太い首、厚い胸板。イッツ・ア・マンズマンズワールドな世界観がそこにあるのだ。しかしここを追っかけている20歳代は身長175センチで体脂肪率1ケタのガリガリ東京BOY だったりするところがまさにファッションの醍醐味。超スキニー東京BOY VS 88〜90'S アルマーニの熱い動向に注視していきたい。