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STORY

フレンチモールスキンの生まれる現場に行って参りました。


AUBERGEの物づくりって基本的に第二次世界大戦前に全盛だった服とか技術などで作り上げるのが大半なんです。となると、その頃から現役で動かすことのできる機械設備、そのノウハウを持つ技術者が全てそろってようやく完成なんですよね。アメリカンヴィンテージの世界感を再現する技術はこの20年間で熟成されてきておりますがフレンチやUK、ジャーマンヴィンテージとなるとまた手法が違うんです。アメリカ的な合理主義ですまない、謎の伝統を理解しないと似ても似つかないモノづくりになってしまうんです。
なので今回取材したカネタ織物さんや、ビギン4月号、オーベルジュ特集で登場いただく工場さんたちはゆっくり作るヴィンテージな製造法に長けた方々なのです。こんなニッチでフェチなコンセプトを形にしようと思う感覚はの本独自だと思うのです。必ず世界中のマニアたちはこんな活動を見てくれていると思いますので、灯を絶やさず次の世代へ継承していきたいと願いつつこの動画を作成いたしました。
Manabu Kobayashi

Slowgun & Co President小林 学

1966年湘南・鵠沼生まれ。県立鎌倉高校卒業後、文化服装学院アパレルデザイン科入学。3年間ファッションの基礎を学ぶ。88年、卒業と同時にフランスへ遊学。パリとニースで古着と骨董、最新モードの試着に明け暮れる。今思えばこの91年までの3年間の体験がその後の人生を決定づけた。気の向くままに自分を知る人もほぼいない環境の中で趣味の世界に没頭できた事は大きかった。帰国後、南仏カルカッソンヌに本社のあるデニム、カジュアルウェアメーカーの企画として5年間活動。ヨーロッパでは日本製デニムの評価が高く、このジャンルであれば世界と互角に戦える事を痛感した。そこでデザイナーの職を辞して岡山の最新鋭の設備を持つデニム工場に就職。そこで3年間リアルな物作りを学ぶ。ここで古着全般の造詣に工場目線がプラスされた。岡山時代の後半は営業となって幾多のブランドのデニム企画生産に携わった。中でも97年ジルサンダーからの依頼でデニムを作り高い評価を得た。そして98年、満を持して自己のブランド「Slowgun & Co(スロウガン) / http://slowgun.jp 」をスタート。代官山の6畳4畳半のアパートから始まった。懐かしくて新しいを基本コンセプトに映画、音楽等のサブカルチャーとファッションをミックスした着心地の良いカジュアルウェアを提案し続け、現在は恵比寿に事務所を兼ね備えた直営店White*Slowgunがある。趣味は旅と食と買い物。