
最近ヴィンテージニットになぜかムチャクチャ刺さりまくっていて、古着屋さんやオークションなんかをチェックしまくっております。古けりゃ何でもいい訳ではなく、特定の時代、その質感にビンビンに反応してしまうのです。それがどのあたりの時代なのかと申しますと、1930年代から40年代いっぱい!ここまでなのです。この写真の1着は古着屋さん的には典型的30年代製のディテールを持っており、まさにここです。特徴は長いリブ、毛羽立ちのない表面感、そして理想を言えば手編みです。胸のレタードで大概わかるんです。この文字の入れ方はインターシャニットでないと入りません。しかるに手編みとなります。9割はフェルトのレタードワッペンがくっつきます。いかがですか?素敵なオーラ出まくりでしょ??
しかーし、写真には映らない辛ーい現実があるのです。かゆいんです。毛質が剛毛で。今時かゆいセーターなんて青山のパン屋さんみたいな名前のメーカー位しか無くなりましたよね。今やプチプライスブランドまでもがカシミアを謳う時代なので、何だかその反動で真逆の剛毛系に身を委ねたくなっちゃうんですよねー。とは言えそのままでは絶対に3分も着ていられません。
針の筵とはこの事!そのくらい痒い!なので2つの違法改造を施してみました。まずは脇腹をよくご覧ください。絶妙に色合わせしたラルフローレンのコットンニット古着を10センチはめ込んでバスト寸、袖幅をありえないほど太くしてみました。それにネックのリブ端にスビン製フライスを一周て手まつりして肌チョクを回避いたしました。これだけで十分日常使いOK!同業者や古着屋さんから必ず褒められます。コンフォート・トレンドの真逆、着用不可の不快指数1000%古着の再構築。こんな隙間にしか快感を見出せない自分は今後どこへ向かうのだろうか??