いわゆる家電というものにあまり拘りがない。とは言え、家の中にその個体が存在し否が応でも目に入るものなので、特に拘りはないが自分の中である程度の基準みたいなものは持っている。そのつもりでいる。そんな僕が唯一拘りかけた家電がこの BRAUN の電卓である。電卓が家電かどうかは微妙な気もするが・・・・。あと2個くらい持っていたが見当たらないので、取りあえずこの3つの個体のご紹介。写真の一番左にある「 ET66 」これは、随分前に AMVAR の前淵さんのご自宅に遊びに行った時に戴いた。当時は酒が大量に入り、呂律が回らなくなる少し手前で「〇〇〇をひとつ下さい」とお願いすると、何でも気前良くくれたのだ。少し手前のタイミングを間違えると、頼みもしない説教も戴いたことがある（笑）僕の中ではある意味命がけのロシアンルーレット。引出し数段に BRAUN の電卓が詰め込まれており、「ひとつ下さい」と言ったところ、「いいよ！持ってけよ」と言いながらパッケージを開けて電卓本体だけ差し出してくれた。箱はその場でぐちゃぐちゃにしてゴミ箱にポイ！と投げ入れる。実に前淵さんらしい（笑）。「箱なんかいらねーだろー？」という解釈だと思っている。真ん中の 「 ETS77」と「 ET90 」は、もちろん箱入りです。何度か使ってみたものの僕には上手く使いこなせないので共にお蔵入り。このシリーズに魅かれた理由は、まず本体の梨地の質感、次にそれぞれのキーの配色が抜群に綺麗なことこの2点である。この3つの個体で特に気に入っている色が、「 ETS77」の（ON/OFFキー）と（▲キー）の3つに使用されているミドリ色。このミドリ色がこの世で最も美しいと思っている。と言うとかなり大袈裟だけど、そんな感じのミドリ色です。電卓の使い勝手や機能からすると僕は日本製が一番良いと思っているが、使い勝手を除いたデザイン面を比べると、やはり海外組に軍配が上がる。もうこの先使うこともないので「ET66」を除いた箱付きのふたつの電卓は、遊びに来た後輩にあげようと思っている。
もちろん箱から出して、中味だけね（笑）

 SALUTE LIFE !