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心奪われた夏のシャツ20数年来の夢のシャツ。

夏のシャツの代名詞と言えば、 きっと10人中半数以上の方はハワイアンシャツ、アロハシャツ!と答えますよね?ボクは20代の頃、以前こちらでも書かせていただきましたが、60年代以前に作られた服しか着ない宣言を自らに課しておりました。ハワイアンシャツにも無意味にこだわりが強く、レーヨンを通り越してコットンアロハ、もしくは通称『フォト物』と呼ばれるレア種を専門に集めておりました。この『フォト物』とは、ご当地観光風景物から企業広告写真、TV スター等、通称4色分解(カラーの場合)を駆使し、当時の未熟な技術からなる独特な雰囲気を持つ『着るアート』とも言われる逸品達のことです。初めて勤めたブランドでも、どーしても作ってみたいなーと画策したものの、生地プリントに於ける型代×4色+モノトーンの先行投資は結構な出費で、タダでさえ売れるかどうかわからないキワもの企画にバブルの余韻があったとはいえ、結局トライ出来ずじまいでした・・・。

時代は変わってインクジェットと呼ばれるカラープリンターのテキスタイル版が登場し、事態は一変。もの凄く簡単にプリント素材を作ることが出来る様になりました。最初は心踊りましたよ。夢の機械の登場ですもの。2万色でも3万色でも表現し放題ってな訳です。でもね、そんな無敵とも思えるインクジェットも1つだけ気になるところがあるんです。従来のプリントってあくまでインクをある程度の圧力を持って、ベトリと刷り込んでいる訳です。しかしインクジェットはデジタルデータを元にノズルから霧状のインクを噴霧してふわ~っと表現しているんです。何かね、力強さというか何かが1つ足りない気がするんです。ただし全部が全部じゃなく図案と下地の生地のマッチングによってなんですが・・・。アナログ・レコードと CD の味の差みたいなものかなー。アルバムによっては高音域のカットが気になって、狭いところに閉じ込められている様な気がする CD 音源ってたまにありますよね?これも録音や曲調によって気になったりならなかったりなんですが・・。

そして、ボクには全てが克服できた暁に、絶対に作りたい夏のフォトアロハシャツがあるんです。ちゃんと管理財団からのオフィシャルを頂いてのテンション最高のマーチャン企画、題して『ブッツィー在籍時のジェームズ・ブラウン・フォトアロハ』でございます。なんと、一番オイシイ、71年パリ・オリンピアライブの頃のアフロがタイトなファンクグルーヴ絶好調期の画像で構成致します。20数年来、じっくり温めてきたフォトフェチの仕事っぷりを是非皆様にご覧いただけますよう、ありとあらゆる祈りを JB に託して・・・。(画像はプレゼン資料なので色々な時期の JB 画像ミックスです。)