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格別なジャージレイト80’Sロンドン・カムデンロック、 DUBとジャージと移動ハンバーガー屋のビーフパティが焼ける時のあの肉の煙。

このフィラのビヨン・ボルグモデルのジャージはロンドンのカムデンタウンでむかーし買った物だ。カムデンも昔はもの凄く雰囲気が良く奥の奥の奥まで行くと地べたにキャンプ用のシートを敷いてお店が集まっていた区画があり激安でした。ディズニーのゴム製おもちゃで有名なベンディーの黒ゴムミッキー専門店なんかもあり行く度に必ず覗いていたんですよねー。周辺のBGMも素敵でいわゆるダブ(重低音レゲエ)が爆音で鳴り響き、食べると意外と美味しくない移動ハンバーガー屋の牛肉のパティーが焼けるあの食欲をそそる匂いが周辺に漂ってました。俺にとってこれがロンドンのフリマで、パリには無い強さと不良っぽさに酔いしれておりましたっけ。そんな爆音ダブ越しに鉄条網にハンガーでかけて売られていたのがこのウールジャージ。イタリア製。スポーツ着なのにウール、そしてタイト。で、かゆい。がしかしカッコいい。トレンチタウンとロンドン両方の息吹を感じます。実は2着買っていてもう1着はオレンジ×白のBJモデルでした。タイトなサイジングなのを良い事にジャケットの下にレイヤーしたりボロッボロの超ビッグサイズの501に合わせたりと工夫しながら楽しみました。このフィラのボルグモデル、最初に日本に入って来た時の価格は上着だけで3万円を超えていたそうです。イタリア製のブランド品っすもんね。一応ボルグのライバルのマッケンローはセルジオ・タッキー二の丸にTの字の家紋の様なジャージがお約束でした。たしかこの店がたいそう気に入っていたボルグはクラブ・アディダスのジャージ、パーカなんかもまとめ買いしました。いわゆるヒップホップを全く感じない時期のややタイトなジャージと音楽カルチャーがリンクしている感覚ってロンドン的だし昔も今もかっこいいと思うんだなー。