腕時計などは革ベルトの物しか持っておらず汗ばむ季節は完全 NG 。となるとやはりこいつの出番となる。
『ブックル・セリエ』
2000年代中頃、輸入ファッション誌でたしかケイト・モスが細い手首にゴロっと巻いている写真を見た瞬間、値段も見ずにサントノレ本店に直行&購入した逸品。
ラグジュアリーでパンクという、相反するイメージが渾然一体となったデザイン。
そして何よりデカくて重い。
普段決して踏み入る事のない本店貴金属フロアのマダムに試着希望の旨を伝えるといきなりサイズを聞かれてビックリ。当然詰める事など出来ないデザインなので鎖の数で長さと値段が決まるシステムだった。
ジャストかちょいユルめか??鎖1つで約3万円相当が上下する。悩む・悩む。出した答えはちょいユルめ。結局その選択で間違いは無かった。
とんだ貧乏性で、小心者のパンクロッカー。
これを身に付けだすと熱い夏が始まる。
「オーダーしたからこそ馴染んだ」と思えたもの、そんなモノが男にはある。AMVERが選んだオーダー品はどんなものなのか。
買ったけれど着ない服、いまとなっては着ない服、袖を通すことができない服……。1900年初頭にフランスで作られたリネンシャツ、Trout manのシャンブレーシャツ、貴重なポパイのTシャツなど、AMVARたちの「着られない服」。
90年代のゴムバンド Swatch、織り糸に水を弾く機能を持たせたエピックナイロンのシリーズ、ウィリス&ガイガーのブッシュポプリン製サファリジャケット……AMVARたちの雨の日のスタイル
80年代リバイバルのアルマーニのスーツ、春の曇天にはぴったりな“グレージュ”、そしてデニム。AMVERたちが手にした春のセットアップ。