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世界で一番趣味のいいパンツこの秋流行りのプリーツ・スラックス考察。

だいぶ長かったですね。パンツにタックの無い時期が。もしかしてエディ・スリマン登場以降、細〜い時代が10年位続き、その後ちょっとかっこ悪いバランスであえて!な時期を経過して今に至ってるってことは、約15年間タックパンツがアウトトレンドを維持したってわけですね。そして遂に期は熟しました。2016秋冬、ようやくメンズパンツにプリーツ(タック)が入り始めたんです。この辺りの経緯を簡単にまとめてみます。
①細身一辺倒から80’S 、90’S 流れのビッグシルエットブームがロンドン、東京主導で始まり・・・
②20〜30代をターゲットとしたゾーン内ではワイドパンツは即受け入れられた。1タックどころか2タック3タックまでもが。
③イタリア勢は腰回りにボリュームを持たせる事に躊躇、なかなか渡り幅に余裕を持たすに至 らない。ポリウレタン3%入りのジャストなシルエットがシーンの中心に。
④ところが一部先鋭的なメゾンがベルトレスのグルカパンツを洗練させたり、いわゆるボンタンのようなテーパード・ハイウエストパンツを発表するとピッティーのオシャレセッター達が果敢に反応、そして急激にレトロクラシックなタックパンツがトレンドとして急浮上した。
⑤ここにきてモード勢はワイドシルエットに柔らかなドレープ感覚を求める様になり結果80年代末〜90年代初頭のアルマーニなイメージがこれまた急浮上。
⑥イタリア勢がウラ・トレンドとして英国調、アメリカントラッドを MIX する流れに対し、パリ、ロンドン、東京のモード勢はオールド・アルマーニのラグジュアリーワイドシルエットへと傾倒、国があべこべの面白い展開になってきました。とは言え、冷静に街中を見るとまだまだスリムストレートなパンツが大半でこれから先、モード勢、イタリア勢がどのようにタックパンツを一般化させるか?各ブランドの腕の見せ所である。普通のビジネススーツに於いてはパンツにタックなんてずーっと入ってた訳だし。シルエットを極端にしてしまうと人を選び過ぎてしまうし。健康マッスル勢は依然ジャスト好きだし・・・。いえいえ、今、大津波は沖の方からこちらに確実に向かっております。細マッチョなボディを最大限に生かしてプリーツパンツの大波を乗りこなして下さい。スロウガンも積極的にプリーツの大波を提案させていただいております!