ただしアンティークウォッチの唯一の欠点は、水に弱いこと。汗すらダメって人もいるくらいだから、雨なんてもってのほかだし、トイレの後手を洗うのだって、気をつけないといけません。よくある海辺のロケなんてのも、もしかしたらヤバイのかもしれませんね。
というわけで最近の梅雨どきはスウォッチでお茶を濁していたのですが、なんだかんだで僕のクラシックな服装にはビシッとこない。こうなったら最近復刻されたタイメックスの「サファリ」でも買っちゃおうかな? でもちょっと大味かな? なんて悩んでいたときに、出合ったのがこちら。「ヴァーグ ウォッチ」という、耳慣れないブランドのものでした。
これ、3万円程度なのになかなかどうして、悪くないんです。小径のクッション型ケース、文字盤のプリント、タマネギ型の竜頭、グイディ社のバケッタレザーを使ったベルト、ケースのエイジング加工・・・といった具合に雰囲気はアンティークロレックスさながらですが、ムーブメントは潔くクォーツ! そして土砂降りだろうと気にしない、50m 防水ってところにグッときます。長年アンティークウォッチのディーラーをされていた方が立ち上げたブランドだけあって、悔しいけれどツボを心得てるんですよね。
そんな経緯で不動の3本体制を確立して、満足しきっていた私ですが、こいつを買った直後、とある数寄者ルートからの情報で、あのパテック フィリップの名品「カラトラバ」が破格で売りに出ると・・・! ただいま金策中の私ですが、来月は4本に増えたコレクションとすっからかんの預金通帳をお見せできるかもしれません。乞うご期待!
「オーダーしたからこそ馴染んだ」と思えたもの、そんなモノが男にはある。AMVERが選んだオーダー品はどんなものなのか。
買ったけれど着ない服、いまとなっては着ない服、袖を通すことができない服……。1900年初頭にフランスで作られたリネンシャツ、Trout manのシャンブレーシャツ、貴重なポパイのTシャツなど、AMVARたちの「着られない服」。
90年代のゴムバンド Swatch、織り糸に水を弾く機能を持たせたエピックナイロンのシリーズ、ウィリス&ガイガーのブッシュポプリン製サファリジャケット……AMVARたちの雨の日のスタイル
80年代リバイバルのアルマーニのスーツ、春の曇天にはぴったりな“グレージュ”、そしてデニム。AMVERたちが手にした春のセットアップ。