このコロンとした愛嬌あるフォルムになぜだか郷愁を誘われ、はるか記憶の片隅をたどってみると、あれは1993年、私が高校2年生のとき。白いヘンリーネックのTシャツにオフ白のペインターパンツ、生成り色のスウェットベスト、そして首には嗚呼、懐かしのエビアンホルダー! ・・・再び記憶を封印したくなりました。当時このスタイルをなんと呼んでいたのかはついぞ思い出せませんでしたが、ともあれこんな奇妙なトレンドが確実にあったわけですから目を背けちゃいけません。そして彼ら・・・いや正直に白状すると私たちエビアンホルダー族の着こなしにおけるマストな足元こそが、ビルケンもしくはこんなタイプ・・・えーと「サボ」・・・だったような気がするんですよね!?
ともあれこのイタリア流サボ、決してイロモノではなく実に便利なヤツなんです。上等なレザーを使ったアッパーはつま先まで覆われているうえ芯も入っているので、短パンなどのカジュアルだけじゃなくて、なんならコットンやフランネルのスーツにだって合わせられる。カカトはストラップだけでホールドしているので、脱げにくいのに解放感は抜群。そして頑丈なビブラムソールを使っているので、どんな路面でもガシガシ歩ける・・・。毎日の生活から海外出張時の機内にいたるまで、これほど使える靴を私は知りません。
そういえば1993年のエビアンホルダー族は、ビルケンやサボに素足じゃなくてミックスカラーの厚手のソックスを合わせていたような気がしますが、40歳のおっさんが履くのならもうちょっと進化したいところです。あえて真冬にこの靴をグレーのフランネルパンツと合わせて、ピンクやオフホワイトのカシミアソックスをたるませたりなんかしたら、最高ですね。
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