では、パイセンA氏からの金言
『6ヶ月間の体型維持、管理する覚悟はあるんだろーな??』
俺ってさぁ体重の増減、激しいじゃん。やばいんだよね、仮縫い1回目の時に、あ〜今って俺的にかなりの肥大期だなーなんて自覚があった場合、カッター(採寸、型紙制作者)にその旨言うべきかどうか、とかね。考えてみてよ、プロは3ミリ、5ミリで美しいシルエットを極めようって言うのに俺の体は半年あれば体重5キロ、スリーサイズも4〜5センチはゆうに動いちまう・・。半年後の自分の体型なんて正直わっかんないよねー。それでベルベストなら片手が吹っ飛ぶ訳だろ?第一、カッターの方のがっかりする顔、辛いよねー。申し訳ないっしょ?ソレって!
はい、ありがとうございました。まずは己の体型の安定を見定め、そして逆算して仮縫いにぶつけるボクサーの様なストイックさが必要かと・・・。
続きまして、パイセンB氏からの金言
『コンフォートとシャープなフォルムの両取りは贅沢ってもんだぜ!』
俺のようなデブではないが体のディテールが全てまーるい人間にとってディオール・オムは衝撃的だったんだよ。窮屈だったけど今まで見た事のない自分が鏡の前にいる感じがえらく気に入ってたんだよね。ただ、オーダーメイド上でエディ・スリマンのカッティングと自分にとっての良い着心地を両取りしようとしても難しいんだよねー。既成品のかっこよさって、やっぱあるじゃん。デザイナーがコレだっ!て雄叫びを上げてる最高のバランスがそこに服となって下がっている。そこにオレのぽっちゃりボディーをはめこもうってんだから無理あるんだな。着易さとフォルムのキープには予測能力が要るんだよ、これ以上触ると雰囲気崩れるぞ!みたいな・・・。
なるほど、自戒リコメンド、ありがとうございました。
では、トリを努めていただきます、Cパイセン!よろしくお願いいたします。
では俺からの金言は
『全てのスタートラインは3着目から。』これだな。
たとえばこんな感じ。自分のこの熱い思いと依頼しているメゾンのマッチングはホントに正しいのか? 1着目ではこれが判らないんだよ。ブランド・メゾン名に酔っちまってるしな。歴史ある有名メゾンならカッコよく夢を叶えてくれそうじゃん?でも違うんだよ。絶対に得手不得手はあるんだ。無理なオーダーをしちまった場合、カッターはそんなシェイプが希望なら隣のメゾンの方がいいんじゃないの~?なんて心の底では思ってるかもしれない。やはりそのメゾンの得意なベーシックを理解した上で補正に入らないと満足のいく結果にはありつけねえんだ。また、カッターとの心のコミュニケーションも大切で、そろそろ下の名前で呼んでもらえるかなーの3着目辺りでようやく輝かしいゴールが待っているんだよ・・・。
どうです??大人の男の密かな悦楽、苦行の果ての桃源郷。それがオーダースーツの世界・・・百点満点を越える満足感を得られるのもこのオーダーの世界、なんですよねー。
「オーダーしたからこそ馴染んだ」と思えたもの、そんなモノが男にはある。AMVERが選んだオーダー品はどんなものなのか。
買ったけれど着ない服、いまとなっては着ない服、袖を通すことができない服……。1900年初頭にフランスで作られたリネンシャツ、Trout manのシャンブレーシャツ、貴重なポパイのTシャツなど、AMVARたちの「着られない服」。
90年代のゴムバンド Swatch、織り糸に水を弾く機能を持たせたエピックナイロンのシリーズ、ウィリス&ガイガーのブッシュポプリン製サファリジャケット……AMVARたちの雨の日のスタイル
80年代リバイバルのアルマーニのスーツ、春の曇天にはぴったりな“グレージュ”、そしてデニム。AMVERたちが手にした春のセットアップ。