このカーディガンは51歳の誕生日に娘から貰ったものだ。調べてみれば2015年からこの gelato pique & Joel Robuchon コラボは続いているらしく、今の今まで存在を知らなかった。スロウガンは恵比寿に事務所を構えて22年になる。そして恵比寿にはフレンチレストランのロブショングループの総本山、お城の様なタイユバン・ロブションがあるのだ。このフランスでは老舗中の老舗、日本で言う吉兆の様なロブション・グループのレストラン、ブーランジュリーには、ここ一番の記念日飲食の切り札として憧れと熱視線をずっと傾け続けている。だからこのロブションの独特の赤いフォントには無条件に反応してしまうのだ。揺るぎないフランスの美意識とでも言うべきか・・・。圧倒的に素敵で他の追随を許さないフランス的な洗練を感じる。なので、このフリース調の部屋着を得意とするジェラート・ピケはコラボ先として、なかなか面白い所に目をつけたものだと思う。服の価格もさほど高い物ではなく、日常+α位の設定だ。手洗いも出来るしチクチクもしない。一昔前なら、ロブションとのカップリングするならコンランショップやカトリーヌ・メミあたりが想像に優しい気がするのだが、カシミアの二重織りのバスローブで15万みたいなのも、何となく今はリアルでないんだよなーって気がする。もし、カトリーヌ・メミと組ますなら、ロブションもジョエルではなく、やはりタイユバン・ロブションの方がシックリくる。いや、待てよ、星付きレストランと部屋着って言うのも何ともミスマッチだな・・・。てな訳で、強いイメージがあるブランド同士のイメージミックスは win & win の着地はなかなか難しい。片方が発信力のあるファクトリーなら極めて分かり易くあり得る形だけどねー。ただ、ここまで根付いたコラボプロダクト、今後は魅力的な異業種 MIX やコンセプチュアルなコラボアイテムに注視していきたい。そして、とんでもない二乗倍のパワープロダクトに期待したい。とりあえず、このカーディガンは暖かい。
REVIEW
手元で馴染んだオーダー品
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