娘が夏休み最後の悪あがきでロンドン1週間の旅から帰って来た。彼女は無類のハリーポッター好きで大阪USJでは飽き足らず、遂に海を渡ってワーナーブラザーズの撮影スタジオまで行ってしまった次第。この旅で良いと思う点は、ハリポタの撮影の衣装、小道具、シチュエーションがまさに芸術の領域に達していて、妥協がなく、ヨーロピアンヴィンテージのイメージソースを滝に打たれるが如く浴びせてくれる見学ツアーであるという事。これはこれから物作りを志す側からすると完成度と言う名のとてつもなく高いハードルを仕掛けられた様なものだ。自分で描いた絵、文字カリグラフィー、服などが常にハリポタ規準に照らし合わせての善し悪し判断となるわけだ。これは相当手強いお手本である。しかしこんな作業の積み重ねで、人々がじわっと感動するアートワークが生める人間に成長出来るのだと思う。多感な時期に出来るだけ本物のオーラを染み込ませてやりたい。
さて、今回のロンドン土産は3つ。1つ目はなぜか W・GERMANY 製の壷。チェルシーで買ったらしい。2つ目はオックスフォード大学近くのバブアーでマフラー、これはありがたい。そして3つ目はこれ、大英図書館の売店で売られているエコバッグ。エントランス頭上ののスチール製ロゴオブジェがグラフィック化されたもので何ともポップ&グッドデザインな逸品。日本の国会図書館でもこれくらいの物がサラリと出来るかどうか?これからの世代に期待することとしよう。おみやげついでに土産話を1つ。ロンドンの何処のデパート、ブティックにいっても買い物袋を持っているのは中東の人ばかりでイギリス人と思しき人がショッパーを持っているのを1度も見なかったそうだ。国は違えどインバウンドな状況は共通なようですね。
