というわけで購入したのは、やっぱりアルマーニ。それもコットンやウールではなく、実にアルマーニらしいキュプラ100%のテロテロ系である! 浅い2プリーツで裾幅は25㎝くらい、色はベージュ。う〜ん、今季ものとは思えないほどザッツ・アルマーニ・・・。こういうのをオフホワイトのリネンニットやジャケットに合わせると、アルド・ファライの写真集よろしくめちゃくちゃ格好いいスタイルが完成するだろう。身長168㎝の僕でも、いい感じのドレープが出るあたりはさすがである。
しかし驚いたのは、この生地の特性。そう、とんでもなくシワになりやすいのだ! 1日はいたら、はきジワでベロンベロンだし、安いハンガーはもちろん、パンツ用のバーが丸まってるやつだろうが、クリップで挟むやつだろうが跡くっきり。それどころかちょっと混雑気味のクローゼットに入れて他の洋服に押されただけで、変なシワができてしまう。こういうのはいてる人は、はく前にアイロンかけてるのかねぇ・・・。6月の海外出張にはぜひ持っていきたいところだが、ヘヴィーなスチームアイロンが必須である。
「オーダーしたからこそ馴染んだ」と思えたもの、そんなモノが男にはある。AMVERが選んだオーダー品はどんなものなのか。
買ったけれど着ない服、いまとなっては着ない服、袖を通すことができない服……。1900年初頭にフランスで作られたリネンシャツ、Trout manのシャンブレーシャツ、貴重なポパイのTシャツなど、AMVARたちの「着られない服」。
90年代のゴムバンド Swatch、織り糸に水を弾く機能を持たせたエピックナイロンのシリーズ、ウィリス&ガイガーのブッシュポプリン製サファリジャケット……AMVARたちの雨の日のスタイル
80年代リバイバルのアルマーニのスーツ、春の曇天にはぴったりな“グレージュ”、そしてデニム。AMVERたちが手にした春のセットアップ。