Fit in Passport に登録することで、あなたにフィットした情報や、Fit in Passport 会員限定のお得な情報をお届けします。

ページトップへ

白いAmvai Itemグローブ・トロッターの「サファリ」

毎年春になるとチャレンジしたくなるファッション、それはコロニアル。映画『ラ・マン』でレオン・カーフェイが着ていたようなやつね。僕的にはオフホワイトのアイリッシュリネンを使ったスリーピーススーツに、台襟の高いレギュラーカラーシャツ、アールデコなセッテピエゲのネクタイ、エドワードグリーンのコンビシューズ、オプティモ帽・・・なんてのが理想なのだけれど、スーツを仕立てる土壇場になって、ついつい日和って濃いめの生地を選んでしまう。実際のところ着れるかな?って。白いリネンのスーツなんて着てたら目立って仕方ないし、仕立て栄えのするアイリッシュリネンってけっこう暑いし、汚れがつかないようにビクビクしながらご飯食べてるのも格好悪いし・・・。エアコンもなく道路状況が今よりずっと悪かった時代にあれを着ていた人たちって、本当に我慢強いよなあ。僕の中で現代の日本人であれを格好よく着こなしている人って、レオン時代の先輩である干場義雅さんくらいなのだ。
かくして我がクローゼットには、結果としてベージュのリネンスーツが4着も並んでしまっているのだが、こんなコロニアルスタイルなら、臆病な僕でも躊躇なく取り入れられる。そう、グローブ・トロッターの「サファリ」である。オフホワイトのヴァルカンファイバーとヌメ革を組み合わせた配色が実に〝らしい〟のだが、なんといってもリネンと違って汚れが目立たないのがいい。ライカを入れた9インチのコイツを、ベージュのサファリジャケットやステンカラーコートなんかに合わせたら雰囲気抜群だ。ともあれ非常にヘヴィゆえ、まだ数回しか使っていないのだが・・・。結局この手のモノって、持ち手にもある程度の「覚悟」が必要ってことなんだよね。