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オシャレを仕上げる春夏の帽子アフリカンなParisの編み込みハンチング

カフェで夏の暑い日、何もやる気が起きずにただひたすらグダグダな時間を過ごすパリジャン&パリジェンヌにとって結構人気なのが、アメリカ発祥のピンボールゲーム。といっても90年代以前の話で今では既に絶滅危惧種であろう。まぁ、カフェと言ってもサンジェルマン・デ・プレの大通り沿いにあるような素敵なカフェではなく、生活密着系で、タイル張りの床がそのまま灰皿を兼ねる様な店にこそ備わっている年季の入ったノイジーなアレだ。ボクのホームタウン、ピガールにも極めて柄の悪いカフェがあった。何故かアフリカ系黒人の多いその店のオーナーはブルース歌手、ジョン・リー・フッカーそっくりだった。実際、パリ北側ナシオンからバルベス、そしてクリッシーあたりまではアフリカ系黒人の居住エリアでせまーいステゥディオに10人くらいで住んでいるともっぱらのウワサでした。ロンドンやN.Yと違いパリの黒人が決して当時からカッコいいと思ったことは1度もありませんでしたが、何ともブエナビスタ的な哀愁があるな〜とは感じてました。当時、カフェでのピンボールは1ゲーム 5Fr で、小銭が無ければジョン・リーに両替を頼む習わし。渡される際、英語で「 good luck! 」の励ましのお言葉がプライスレスで付いて来ました。そんな Cool なジョン・リーがよくかぶっていたアフリカっぽいハンチングは最高に涼しげででカッコ良かったんです。ボクが被っているのがまさにそのイメージまんまで何かとお世話になっている代官山の古着SHOP「 RUMHOLE beruf 」で偶然目に止まり、ジョン・リーのことが走馬灯の様に蘇った次第。ここ数年ハイブランドの間でアフリカン・テキスタイルがよく取り入れられたり、TRADING STYLE なんてコロニアルファッションの洋書が編纂されたり、ちょっとトライバル系デザイン周辺がザワついてきてますよね。なんだかレア・グルーヴカルチャーもひっくるめて有色人種物が、これから来る夏の様に熱く感じる今日この頃なのです。ラテンの FANIA RECORDS とかもね。 *ボクが被っているアフリカンな編みハンチング  5,000円(税別) RUMHOLE beruf