そもそもこのブランド、謎だらけなんです。
どういう美意識でもってこんな奇妙な柄が産み出されるのか?(オーストリア的センス?) カシミアでもないのに(アルパカ100%)、なぜにこんな高価なのか?(柄が増えるごとにプライスがアップしていき、私が所有している写真のタイプは12万円オーバーです) 価格ほど高級に見えるわけでもないのに、なぜに長年セレクトショップスタッフ御用達の「名品」として君臨し続けたのか? ヨーロッパのショップでは一度も見たことないけれど、本当に現地で着てる人っているの?などなど・・・。考えるほどにわからなくなってきます。毎年秋になるとコーディネートを模索するのですが、坊主頭&小太り中年男との相性が非常に悪いもんで、白のタートルネックニットなんて合わせたら、その姿はまるで往年のジャン○尾崎。女性ウケに関しては言うまでもありません。もしかして本当はオーストリアにおけるジ○ンボ的尾崎センスの方がやってるブランドで、われわれ日本人はなにかを勘違いしているだけなんじゃないだろうな?
偶然オーストリア人に会ったときはぜひ根ほり葉ほり聞いてみたいところですが、答えは知らないほうが面白いかもしれません。だってクロゼットの前であーでもないこーでもないやってる瞬間が、これほど楽しい服もないんだもん!
「オーダーしたからこそ馴染んだ」と思えたもの、そんなモノが男にはある。AMVERが選んだオーダー品はどんなものなのか。
買ったけれど着ない服、いまとなっては着ない服、袖を通すことができない服……。1900年初頭にフランスで作られたリネンシャツ、Trout manのシャンブレーシャツ、貴重なポパイのTシャツなど、AMVARたちの「着られない服」。
90年代のゴムバンド Swatch、織り糸に水を弾く機能を持たせたエピックナイロンのシリーズ、ウィリス&ガイガーのブッシュポプリン製サファリジャケット……AMVARたちの雨の日のスタイル
80年代リバイバルのアルマーニのスーツ、春の曇天にはぴったりな“グレージュ”、そしてデニム。AMVERたちが手にした春のセットアップ。