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日本人とサングラスまゆ毛とサングラスのマリアージュ。

その銘品サングラスのフォルムの美しさを語り合う前に、似合うか、似合わないかの議論の前に、このボクの腹筋を痙攣させながら込み上げて来る、おかしさと空しさの正体は一体何なのか?実はそんな事とっくに分かっているのだ。努力だけでは絶対に越えられない壁。素敵なサングラスを滑稽な小道具に変えてしまう悲劇的な現実。その正体とは・・・・

<<<<< まゆ毛 >>>>>

正確に言えば、眼からまゆ毛までの距離、そしてまゆ毛の形状の事である・・・。我がヤマト民族は往々にして眼とまゆ毛が離れている。鼻も欧米列強男子に比べればやや低い傾向にある。トドメに頭髪、まゆ毛のデフォルトカラーは黒。そんな典型的ジャパニーズの山田太郎君が、レイバンのティアドロップをかけるとどうなるか? あれっ、トムクルーズやルーリードと何かが違う。たむけん、はみ出てます、まゆ毛が。ハイ、お察しの通りでございます。
サングラスが似合う、違和感のない見た目となる条件とは、
『まゆ毛がサングラスのフレーム内にほぼ見えずに収まっているか、もしくは同じカーヴを描きながら、はみ出てもせいぜい5ミリくらいまで。』
これが理想であり、安全圏。だから例えばレイバンの歴代定番で、鼻のブリッジとフレームがほぼ横一線のモデルはハマれば天国、まゆ毛がはみ出れば地獄なのである。アビエイター(ティアドロップ)、ウェイファラーあたりがこれに該当する。さらにレンズの色も濃色で「殺し屋度」が高ければ高い程、まゆ毛がはみ出た瞬間の「喜劇度」は計り知れない。そしてボクは絶対にどんなサングラスからもまゆ毛がはみ出ないスターを知っている。それはサッカーのクリスティアーノ・ロナウド。だって、まつげとまゆ毛が一体化する勢いですもんね〜。お分かりですよね?ラテンの皆様のあの感じ。

いやいや、そんなロナウド様には目もくれず、ボクはメゲずに映画「タクシードライバー」の主人公トラヴィス(ロバート・デ・ニーロ)の如く、今日も小ぶりのアビエイターをかけて鏡の前で銃を構える。そしてクスッと一笑した後、やはり悔しさで泣き崩れる事となるのだ。でも、ボクは諦めない。いつまでも探し続ける。への字のまゆ毛が収まる奇跡のフレームを売っているサングラスショップと出会うまで・・・。