人はなぜ香水をつけるんだろう?習慣&情緒が落ち着く、気持ちが切り替わって戦闘モードに入る。きっとこの辺りなんだろうな。でも、こんなボクにもマイフェイバリットな香りがある。1974年ココ・シャネルの没後、最初に発売された eau de toilette『 CRISTALLE 』である。22歳でパリをフラフラしていた頃よく使っていた。なのでこのクリスタルの香りは、メトロの構内のにおいやブーランジェリーでクロワッサンの焼ける匂い、古いカフェ独特の、日本では体験出来ないエスプレッソとワインの混ざった様な匂いなど、当時の記憶を呼び寄せる。しかし写真のクリスタルは約25年前にパリで買って実家にほったらかしになっていたもの。よく見れば四半世紀で1.5センチしか使ってないんだな。賞味期限的な物ってあるのだろうか?今51歳のボクが20代の頃に買った当時物な訳だから、あの頃のリアルな記憶への呼び水がまだボトルには5センチ近く残っている・・・。
「オーダーしたからこそ馴染んだ」と思えたもの、そんなモノが男にはある。AMVERが選んだオーダー品はどんなものなのか。
買ったけれど着ない服、いまとなっては着ない服、袖を通すことができない服……。1900年初頭にフランスで作られたリネンシャツ、Trout manのシャンブレーシャツ、貴重なポパイのTシャツなど、AMVARたちの「着られない服」。
90年代のゴムバンド Swatch、織り糸に水を弾く機能を持たせたエピックナイロンのシリーズ、ウィリス&ガイガーのブッシュポプリン製サファリジャケット……AMVARたちの雨の日のスタイル
80年代リバイバルのアルマーニのスーツ、春の曇天にはぴったりな“グレージュ”、そしてデニム。AMVERたちが手にした春のセットアップ。