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腹づもりが見え隠れするベルトベルト、復活の予感

何を隠そう、もう5年ほどベルトというものをまったく使っていない。サルトリアの世界にハマって以来、なんだか邪道なものに思えてしまったのだ。スーツならパンツは絶対サイドアジャスター付きか、さもなくばサスペンダー仕様が絶対。カジュアルであってもベルトを必要とするようなパンツは一切選ばなくなってしまった。太ってベルトが窮屈だという理由では断じてない。というわけで、かつてはこだわりまくっていたベルトはどれもタンスの肥やしに。2007年に WILDSWANS で買った、純銀コンチョがぐるりと一周したベルト(写真左/約20万円)も、2009年に買った Brunello Cucinelli の純銀バックル付きアリゲーターベルト(写真中央/約12万円)も、ご覧のとおり完全にくすんでいた。もったいないねえ・・・。
この流れは自分の中でもうしばらく続きそうなのだが、今年の冬くらいからようやくベルトの出番が増えそうな気がしている。ちょうど今、テーラーケイドで、レイト70sをテーマにしたツイードスーツをつくっているところなのだが、そんな裾幅24〜25cmのパイプドステムパンツには、サスペンダーというより粋なベルトが必要となるのだ。
そんな予感を胸にタンスの奥をひっくり返して探してみたところ、10ウン年前にミラノの靴&バッグ店 Stivaleria Savoia で買っていた、馬蹄型バックルのついたブライドルレザーベルト(写真右/約1万5000円)が見つかった。この洗練されすぎず、といって主張もしすぎないバランス感、実にいい塩梅である・・・!
と思ったらこのベルト、サイズが85㎝ で今の僕には少々小さすぎた。ちょうどテーラーケイドの山本さんにも「仮縫いまでにウエストを3㎝引っ込めろ」と厳命されているので、このベルトを目安にダイエットに励むのみである。