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STORY

サマーヌードシューズ

夏になると、ショートパンツを穿きたくなります。暑いですから。ただし、40歳ともなるとショートパンツを穿いたときの見え方が若い頃とは違ってくるのも事実。バミューダショーツにキャンバススニーカー姿では若さ溢れるシティボーイのヘルシーな魅力に勝てるはずもありません。自分もかつて持っていたハズの、あのキラキラ感が眩しすぎる。ベニスに死す、って感じ。まぁ、勝ち負けではないのですが薄着になる季節こそ下半身の見え方に気を使うわけです。一応、洋服屋のハシクレなので「休日のお父さん」的なものはできれば避けたい。かといってグルカショーツにグルカサンダル、なんて傭兵ルックまで行くとヤリ過ぎな感じがするので、さてどうしたものか。僕の答えは素材感。夏場は肌の露出が増す上に薄着なので、服の素材感が乏しくなります。一部、シルクやレーヨンなどのドレープ素材もありますが、まぁ普通に綿と麻ですよね。服の素材が軽くなるのであれば、靴は逆に…ということでチョイスしたのが rosa mosa のモカシン。


ナチュラルな揉み革に東欧の古いカーペットをあしらったこの靴は寂しくなりがちな夏のボトムスにスパイシーな効能抜群。アッパーの絨毯が強烈な存在感を放っていますがベースがヌードカラーなので意外と重たくないんですよね。非常に原始的な作りのモカシンが劇的に違う表情を見せています。洗いざらしたリネンのシャツにコーデュロイのショーツ、足元にこのシューズを合わせれば、素材の凹凸感と異国情緒が乾いた四十路の下半身をグッと奥深いものに見せてくれます。季節も国境も飛び越える rosa mosa のシューズ。異邦人の気分で夏にこそ履きたい足元の主役です。
Satoshi Tsuruta

International Gallery BEAMS Staff鶴田 啓

熊本県出身。1978年生まれ。1996年、大学進学を機に上京するも、法学部政治学科という専攻にまったく興味を持てず、飲食店でアルバイトをしながら洋服を買い漁る日々を過ごす。20歳の時に某セレクトショップでアルバイトを始め、洋服屋になることを決意。2000年、大学卒業後にビームス入社。新宿・ビームスジャパンのデザイナーズブランドを中心に扱うメンズフロア(当時)に配属となる。2004年、原宿・インターナショナルギャラリー ビームスへ異動し現在に至る。アシスタントショップマネージャーとして店舗運営にまつわる全てのことに従事しながら、商品企画、バイイングの一部補佐、VMD、イベント企画、オフィシャルサイトのブログ執筆まで手がける。ワードローブのモットーは「ビスポークのスーツからボロボロのジーンズまで」。趣味は音楽・映画・美術鑑賞、旅行、落語、酒場放浪、料理、服。二児の父。